ライデルぼう然…中日4番が衝撃の“片手弾” 竜党狂喜乱舞「涙が止まりません」

昨季まで中日に在籍していたマルティネスから逆転弾
■中日 3ー2 巨人(9日・福島)
最強守護神を“片手”で粉砕した。中日の細川成也外野手が9日、福島で行われた巨人戦の9回にライデル・マルティネス投手から起死回生の逆転3ランを放った。試合を一気にひっくり返す衝撃弾に「鳥肌取った」「ホンマに神」と竜党の歓喜は止まらない。
2点差を追いかけて迎えた9回にドラマが待っていた。1死から連打で好機を作り、上林誠知外野手が三振で2アウト。「4番・左翼」の細川に打席が回ってきた。フルカウントからの7球目、マルティネスの決め球スプリットが甘く入ると、左手で軽く払ったような形だったが打球はぐんぐん伸びていった。
白球を追いかける左翼手の頭上を越え、中日ファンの待つ左翼席に着弾。レフトスタンドは狂喜乱舞となった。もちろん、騒然としたのは中継を見ていたファンも同じだ。「逆転3ラン」は即X(旧ツイッター)のトレンドに入り、「かっこよすぎる」「片手やん……」「片手で飛ばしていい飛距離じゃなくて恐ろしくなる」「野球は9回2アウトから」「涙が止まりません」などと称賛の声が殺到した。マルティネスは降板後、ベンチでうなだれるような様子だった。
2022年オフに現役ドラフトでDeNAから中日に加入。2023年にいきなり24本塁打と覚醒すると、昨季も23発、OPS.846の成績でベストナインを受賞した。今季は開幕直後に不振に陥り、5月6日に登録抹消。約1か月後の6月19日に再登録されると、徐々に本来の姿を取り戻しつつある。