大谷翔平の“日本人初”で再発見「テレビがあったのか」 争奪戦開始前の静寂に「そーなんや」

海上で起こった、大谷翔平の“スプラッシュヒット”争奪戦
ドジャース・大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、敵地オラクルパークでのジャイアンツ戦で、右翼席後方の海に飛び込む32号2ランを放った。日本人初の“スプラッシュヒット”に海上では記念球の争奪戦が起こったが、HR着弾前の待機場の様子を見たファンは、争奪戦に臨む猛者をサポートする“仕掛け”があったことに驚いている。
オラクルパークは右翼側が海に面しており、海に飛び込む特大アーチは「スプラッシュ・ヒット」と呼ばれている。正式にカウントされるのはジャイアンツの選手だけで、この日の32号は記録に残らないが、大谷にとっては自身初の快挙。“お宝”を求め、カヤックに乗って海上で待機していたファンは着弾と同時に争奪戦を展開した。
海上で準備しているファンは、どうやってHRを知るのか。そこにはジャイアンツの“ファンサービス”があった。カヤックに控える人が試合の様子をチェックできるように、球場の壁に巨大テレビを設置。場外アーチの期待がかかる打者が打席に入ると、テレビで確認し、打球が上がるとすぐに行動できるようになっている。
熱き争奪戦が起こる前の様子を見たファンは「テレビがあったのか」「知らなかった」「スマホで観てるのかと思ってた」「なるほど」「そーなんや」「こうやって待ってるのか」「オラクルパークならではの魅力ですよね」と、その事実に感心していた。
この日、大谷の“スプラッシュヒット”をゲットしたのは郵便配達員のブラット・レナードさん。「最高です! 気分はいいですけど、めちゃくちゃ寒いです。キープするかどうかは分かりません」と興奮冷めやらない様子で語り、記念球ゲットを喜んでいた。