藤浪晋太郎に勝ちパターンは「任せられない」 OB悩ます“二面性”、課題に挙げたメンタル

抜群のポテンシャルも、課題は起用法
巨人やメジャーリーグ、DeNAでプレーした高橋尚成氏が、自身のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」で、DeNAが獲得した藤浪晋太郎投手に言及。日本球界復帰での起用法や可能性と課題について解説した。
DeNAは12日、ここまでチーム最多の15セーブを挙げていた入江大生投手が右前腕の神経障害のため抹消。ブルペンに課題がある。だが、高橋氏は藤浪の起用法について、クローザーは「たぶん任せられない」とし、セットアッパーでも「ちょっと怖い」との見解を示した。
その理由として「いい時はとんでもなくいいボール投げるが、1つタイミング狂ってしまうと四球連発で終わってしまう」と説明。調子が安定しないことから、勝ちパターンで崩れると「チームへのダメージが大きい」と課題を挙げた。
一方でDeNAは先発の数は揃っていることから、先発の可能性も低いとし、「どういうところで使うか模索するのでは」と、起用法の難しさを指摘した。その潜在能力については「いい時はストライクゾーンに入っている球も、ほとんど打たれないんじゃないかと思うくらいとんでもない球を投げる」「機能できれば大戦力になると思う」と評価。制球難の課題については「メンタルを充実させることだけじゃないか」と述べた。
藤浪はポスティングシステムを利用して2023年にアスレチックスに入団。当初は先発で炎上を繰り返したが、中継ぎにまわると結果を残し、同年途中に移籍したオリオールズと合計で64試合に登板し、7勝8敗2セーブ5ホールド、防御率7.18だった。2024年以降はマイナーでのプレーが続き、今季はマリナーズ傘下で21登板で2勝1敗4ホールド、防御率5.79。18回2/3を投げて29四死球と制球に不安は残っている。