みやくれのバックハグに「ワオ!」 オリ党芸人も驚く球界“劇的変化”「芸能界も同じ」

『#オリ撮』を手にするお笑いコンビ・ますだおかだの岡田圭右さん【写真:松本洸】
『#オリ撮』を手にするお笑いコンビ・ますだおかだの岡田圭右さん【写真:松本洸】

生粋のバファローズファン・岡田圭右さんが『#オリ撮』から感じた“時代の変化”

 生粋のバファローズ芸人も「ワオ!」と思わず口にした。オリックスの選手たちの私服姿を激写したFull-Count責任編集のフォトブック『#オリ撮』を手にすると、大のオリックスファンとして知られる、ますだおかだの岡田圭右さんも「すごいな、これは……」と驚きの表情。写真集の中身に感じたプロ野球選手の気質の変化、ファン層の変化について語ってもらった。

「やってますね〜」。満面の笑顔でバックハグをする宮城大弥投手、紅林弘太郎内野手の“みやくれコンビ”の表紙に、岡田さんからも思わず感嘆の声が漏れた。オフモードの主力選手たちの柔らかな表情が溢れた誌面に、「(スーツ姿の)西川(龍馬)選手はIT社長みたい。小木田(敦也)投手はセンスがいい。自分をわかってるファッションをしていますね」。岡田さん自身も普段からSNSでおしゃれな休日姿を投稿しているだけに、評価の目も確かだ。

 かつては“通”な男性が中心だったプロ野球のファン層も、近年は大きく変化してきた。オリックスでも2015年から女性ファンをターゲットとした「オリ姫デー」を開催。今年も選手たちが「メガネ男子」に扮して盛り上げた。阪急時代からチームを愛する岡田さんも、時代の変化を肌身で感じているという。

「昭和のプロ野球選手のファッションといえば、パンチパーマに金のネックレス、動物の柄の高そうなセーターにセカンドバッグが定番。今はファッションも含めて身近な存在になってきますよね。芸能界も同じ。昔は松田聖子さんのような“ザ・アイドル”的な存在がおったけれど、おニャン子クラブだったり、AKB48だったり、『クラスに1人おる』みたいな近い存在が人気に。プロ野球もそうなってきていますよね」

 野球界の気質の変化は、『#オリ撮』で実施した全選手アンケートにも反映されている。「自分を動物に例えると?」との質問に最も多かった答えは……。岡田さんは「トラ?」と予想したが、最多回答は「犬」で18票(柴犬、ゴールデンレトリバー、チャウチャウを含む)。「昭和の選手ならトラかライオン。犬なんか絶対に出てこないでしょう!」と岡田さんは笑った。

愛するオリックスへの思いを語った【写真:松本洸】
愛するオリックスへの思いを語った【写真:松本洸】

自分で歌った曲を登場曲に「上手い選手は絶対何人かおるはず」

 長年のファンとして“時代の変化”に戸惑いはないのか。岡田さんに尋ねると、「いやいや、それは全くない。女性や子どものファンが増えることは大事なこと」と全肯定。「それに、プロ野球選手が“超人的”であることには変わりない。『#オリ撮』を見ても、腕時計とか貴金属類にはまだ遠い存在の頃の“名残”がありますよ。稼いでるなあと」と笑う。

 そんな令和の時代の選手たちに、岡田さんから1つ“注文”がある。「昔の選手は、オフに歌を歌ってレコードを出していたんですよ。今の選手たちにも本格的に歌って曲を出してほしい」。例えば、平野佳寿投手や阿部翔太投手らリリーフ陣が、自分で歌った曲を登場曲にする。「自分を鼓舞するような歌で、ヒリヒリした場面でマウンドに上がるなんてカッコええですやん」とアイデアを披露する。

「昔は演歌や歌謡曲が定番でしたけど、今の時代に合ったJ-POP的な曲でね。歌が上手い選手は絶対何人かおるはずやから」。プロ野球やバファローズが、さらに多くの人にとって身近な存在になるために、岡田さんはチームの優勝のみならず、オフの“大ヒット”も願っている。

(高橋幸司 / Koji Takahashi)

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