ベッツは「明らかに振っていた」 敵軍が判定疑問視「ショッキングな火付け役」

ベッツの出塁がサヨナラ劇の起点
【MLB】ドジャース 4ー3 ツインズ(日本時間24日・ロサンゼルス)
接戦での逆転劇で物議を醸すプレーがあった。ドジャースは23日(日本時間24日)、本拠地でのツインズ戦で最終回に劇的なサヨナラ逆転勝ちを飾った。ただ、反撃のきっかけを作ったムーキー・ベッツ内野手の打席を巡り、ツインズ側のメディアは疑問を呈している。
8回に逆転を許したドジャースは、1点を追う9回2死からベッツが三塁への内野安打で出塁。続く大谷翔平投手への申告敬遠、エステウリー・ルイーズ外野手への四球で満塁とすると、フレディ・フリーマン内野手に左前への2点適時打が飛び出し、劇的な逆転サヨナラで勝負は決まった。
ただ、起点となったベッツの打席の判定を巡り疑問の声も。カウント1-2から、ツインズの5番手グリフィン・ジャックス投手が投じたスイーパーに手を出しかけるも、塁審はハーフスイングを取らずボールと判定。結果的に三振を免れたベッツは内野安打で出塁し、逆転サヨナラへとつながった。
ツインズの地元紙「スター・トリビューン」は同日の記事で、この際どい判定について触れている。ベッツのハーフスイングを巡る判定に対し、同紙は「それがショッキングなドジャースの反撃の火付け役となり、最終的にはフリーマンが左翼へライナーを放ち、ベイダーが飛び込んだが捕球できなかった」と指摘した。
同紙は「(ベッツは)間違いなくスイングしていたと思う」「リプレイを見れば明らかにスイングしていたとわかると思う。でも、それが野球なんだ」というジャックスの証言を紹介。加えて、ツインズのロコ・バルデリ監督も「彼はスイングしていたと思う」「野球ではそういうことがよくある。我々に有利な形でも不利な形でも、今後もこういうことが起こるだろう」と語ったという。
これでジャックスは今季47試合に登板し、1勝5敗20ホールドとなった。「イライラするよ。まさに、これまでの僕のシーズンの象徴のような気がするんだ」「あと少しのところまではいくんだけど、毎日のように安定した結果を出すための全てのピースが上手くかみ合わない」と同紙に語った。