パで生まれた68年ぶり快挙…“黄金ルーキー”揃い踏み 前半戦で生まれた驚愕「31」

楽天・宗山塁【写真:古川剛伊】
楽天・宗山塁【写真:古川剛伊】

前半戦サヨナラは計31度…安打17、犠飛3、本塁打6、押し出し四死球2、暴投3

 プロ野球は26日からシーズン後半戦がスタートする。日本ハムが首位を走っているが、2位とのゲーム差は「2」と混戦模様だ。シーズン再開にあたり、パーソル パ・リーグTV公式YouTubeチャンネルでは、「2025年前半戦 歓喜のサヨナラ勝ち特集【Supported by 三和シヤッター】」と題し、パ・リーグ6球団の前半戦サヨナラゲーム31試合を総まとめ。歓喜のシーンを抜粋して振り返ろう。

 前半戦で一番大きな点差をひっくり返したのは、6月15日に行われた日本ハム-広島だ。6回表終了時点で0-7と苦しい状況を打開し、7-7で延長戦へ突入すると、10回、先頭の田宮裕涼捕手が甘く入った直球を捉え、打球はレフトスタンドへ。最大7点差をひっくり返すサヨナラアーチとなった。

 また、郡司裕也捕手は前半戦だけで3度もサヨナラ勝利のヒーローに。4月11日にチーム今季初のサヨナラ勝利となる本塁打を放つと、5月21日、5月31日にもサヨナラタイムリーをマーク。試合後のヒーローインタビューで笑顔を見せた。

 前半戦を3位で終えたオリックスは、リーグ最多となる7度のサヨナラ勝利を挙げている。そのうち3度は若月健矢捕手の一打だった。なかでも印象的なのは、3月28日の楽天戦。2-0とリードしていたが終盤に追いつかれ、2-2で迎えた9回。2死二塁の好機から低めの直球を左中間へ運び、劇的なサヨナラで開幕戦勝利を収めた。翌29日のロッテ戦では、麦谷祐介外野手のプロ初サヨナラタイムリーで試合を決めた。怪我の影響で一時戦線を離脱していたが、7月9日にファームで実戦復帰。後半戦での活躍に期待したい。

 5月18日のロッテ-日本ハム戦では、延長12回に代打の西川史礁外野手が初球の変化球を右中間へ弾き返してプロ初のサヨナラ打を放った。約2週間ぶりの安打に先輩たちからの祝福を受けながら、喜びの涙が溢れたのも忘れがたい。

 5月22日の楽天-西武戦でサヨナラ犠飛を放ったのは、宗山塁内野手だ。3連敗中だったチームにルーキーが勝利をもたらし、グラウンドで爽やかな笑顔がはじけた。宗山はルーキーイヤーながら「マイナビオールスターゲーム2025」へ出場。第2戦で「1番・遊撃手」としてスタメン出場し、2安打1打点を記録。敢闘選手賞を獲得するなど、5球団競合としての才覚を発揮しつつある。

 また、パ・リーグで新人3人がサヨナラ打を記録するのは、1957年以来68年ぶりの快挙だった。ベテランや中堅だけでなく、ルーキーの活躍も光った前半戦だった。

 ちなみに、パ・リーグ6球団の2025シーズン前半戦サヨナラゲーム全31試合の内訳は、安打17、犠飛3、本塁打6、押し出し四死球2、暴投3となった。また、前半戦だけでも9選手がプロ初サヨナラ勝利のヒーローになるなど、若手が試合を決める場面も多く見られた。後半戦も最終回まで劇的な勝利を期待しながら、最後まで試合を見届けてほしい。

(「パ・リーグ インサイト」薗田陽和)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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