イチロー氏、弓子夫人に感謝「全てを注いでくれた」 引退後にはデート、語った存在の大きさ

スピーチで妻に届けた思い「最もスペシャルな存在」
メジャー通算3089安打を放ち、アジア選手として初の米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が27日(日本時間28日)、ニューヨーク州クーパーズタウンで表彰式典に出席。「私を最も支えてくれたのは妻、ユミコです」とスピーチでは弓子夫人への感謝も口にした。
約20分間のスピーチの中で、イチロー氏は「私を支えること、そして励ますことに彼女は全てのエネルギーを注いでくれました」と英語で感謝の思いを届けた。メジャーで成し遂げた偉業について「彼女にも(僕が活躍できるかどうか)疑いの気持ちがあったとしても、それは自然なことです。しかし、彼女はそのような気持ちを私に一切感じさせませんでした」と存在の大きさにも触れた。
「シアトルでの19シーズン、そしてニューヨーク、マイアミで、彼女は、家庭がいつもハッピーでポジティブ(な雰囲気)になるようにしてくれました。私は選手として、コンスタントに活躍することを心がけていました。しかし、彼女が一番コンスタントな(状態を保てた)チームメートでした」と常に寄り添い支え続けた弓子夫人に何度も感謝の言葉を口にした。
スピーチでは弓子夫人との知られざるエピソードも披露。「私が引退して間もない頃、ユミコとナイター(の試合)でデートをしに行きました。私たちは現役時にはできなかったことをやりました。一緒にスタンドに座って、マリナーズの試合を観戦したんです。アメリカ式に倣ってホットドッグを食べながら観戦をしました」と明かすと、会場は笑い声に包まれた。
「この瞬間(殿堂入り)を達成するために最も頼りにしてきた人は、私にとって最もスペシャルな存在で、一緒にホットドッグを食べながら試合を観戦をしました。それも野球のおかげです」と、2001年のマリナーズでのメジャーデビュー以来、ともにチャレンジを続けてきた弓子夫人に“特別なメッセージ”を届けた。
(Full-Count編集部)