ど真ん中がボール判定…「審判、お前はクソだ!」 米中継局も断罪した“誤審”「なんてことだ!」

オリオールズのザック・エフリン【写真:ロイター】
オリオールズのザック・エフリン【写真:ロイター】

オリオールズ-ブルージェイズ戦で起きた“誤審劇”

【MLB】オリオールズ 11ー4 Bジェイズ(日本時間29日・ボルチモア)

 28日(日本時間29日)に行われたオリオールズ-ブルージェイズ戦で、「球界史上最悪の誤審」と非難される“珍事”が起きた。中継局も「ど真ん中でした」「奇妙なこと」と、目の前で起きた光景を理解できなかったようだ。

 オリオールズが6-3とリードした4回のブルージェイズの攻撃中、先発のエフリンが先頭のクレメントにカウント1-0からど真ん中へシンカーを投げ込んだ。バッテリーも打者も、場内の誰もがストライクだと確信した1球だったが、球審ブライアン・ウォルシュの手は上がらなかった。

 地元放送局「MASNスポーツ」の中継ブースも大混乱だった。実況は「ちょっと待ってください!」と呆れると、解説も「なんてことだ! ブライアン・ウォルシュ球審に何が起こっているんだ!」と怒りの様子。「ティーボールをやっていたら、これ以上のど真ん中にすることは不可能だ! これを見てくれ! どうやったらこれが誤審になるのか! ブライアン、その右腕を挙げるんだ!」とまくし立てた。

 もちろん、判定が変わることなく、バッテリーも怒りを見せながら投球を再開したが、4球目をヒットにされた。解説は「うぉぉ」と頭を抱えると、観客からも「審判、お前はクソだ!」と痛烈な野次が飛んだ。実況は「うーん。確かに審判は大変ですが、ど真ん中の球でした。とても、とても奇妙な瞬間でした。あとでチェックされるでしょうね」とし、解説も「最初の誤審は際どかったので理解できますが、2つ目はね…… ど真ん中でした」と、同情の余地なしといった様子だった。

 ウォルシュ球審の目を疑う判定は米メディアでも批判の的だった。「ジョンボーイ・メディア」は自社X(旧ツイッター)で「全くもって呆れるような判定」とすれば、米データ分析会社「コディファイ・ベースボール」の公式Xも「野球史上最悪の判定かもしれない」と断罪。ファンからも「早くロボット審判を」「MLBは冗談を言っているのか」「この審判は職務停止になるべきだ」などと厳しい声が寄せられた。

(Full-Count編集部)

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