ド軍が獲得した21歳は「何なんだ」 驚異の“11.14”…奇抜すぎるフォームに米注目

ドジャースに加入するアダム・セリノウスキー【写真:アフロ】
ドジャースに加入するアダム・セリノウスキー【写真:アフロ】

2022年15巡目でプロ入り…今季は1A+に昇格

 メジャーリーグは7月31日(日本時間8月1日)、米国東部時間の31日午後6時(同8月1日午前7時)にトレード期限を迎えた。優勝を目指すコンテンダーが大物を補強する中、ドジャースは“小幅”な戦力強化にとどめた。一方で今季の戦力になるかは不透明なものの、新加入選手で話題を集めているのが、21歳のアダム・セリノウスキー投手だ。

 ドジャースは期限前日の30日(同31日)、レッズ&レイズとの三角トレードを行った。今年3月の東京開幕シリーズでも来日したハンター・フェドゥーシア捕手を放出したものの、レイズから今季メジャーデビューした25歳右腕のポール・ジャーベスと27歳のベン・ロートベット捕手を獲得した。そして、MLB公式によるレッズ有望株ランキング10位のセリノウスキーも加えた。

 2022年ドラフト15巡目(全体453位)でプロ入りし、今季は初めて1A+まで昇格。18登板(17先発)で1勝7敗、防御率4.84と結果自体はかんばしくないが、74回1/3を投げて92三振、奪三振率11.14と光るものもある。左腕から投じる平均95マイル前後(約153キロ)のフォーシームとスライダーが投球の90%以上を占め、時折チェンジアップを投じる。少ない球種の効力を、最大限活かしているのが“特異”な投球フォームにある。

 196センチの長身から、コンパクトなテイクバックのスリークォーターで投げ込む。右足を蹴り上げると、一度空中で制止するかのように間を外している。ドジャースへの移籍が決まると、セリノウスキーの投法に米ファンも「マウンドを少し蹴っている……ジョーダン・ウォルデンのようだ」「何なんだこのフォームは」「興味深い投手だ」「ドジャースは何かを施すだろう」などと注目した。

 6月に21歳の誕生日を迎えたばかりで、マイナーでの実績もまだまだ少ない。しかしドジャースは豊富な資金力と同時に、選手育成にも長けた球団だ。新天地でセリノウスキーがどんな飛躍を見せるか。今後が楽しみだ。

【実際の映像】空中で止まる? ド軍が獲得した21歳逸材の“奇怪”なフォームが話題

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