借金51の“最弱軍団”が生んだ奇跡 初回9失点→17x-16で勝利…ファン興奮「まるで映画」

初回に9得点、4回表終了時は12-4とパイレーツが大量リードしていたが…
【MLB】ロッキーズ 17ー16 パイレーツ(日本時間2日・デンバー)
思わず二度見してしまう試合が生まれた。パイレーツは1日(日本時間2日)、敵地でのロッキーズ戦に16-17という超乱打戦の末に敗れた。初回に9得点しながらもまさかの敗戦。「初めて見た」「What!?」と米ファンも驚きを隠せない。
初回にオニール・クルーズ外野手の満塁弾、アンドリュー・マカッチェン外野手の3ランなどで一挙9得点。誰もがパイレーツの圧勝劇になると思われた。その裏に1点、3回に3点を返されたものの、直後の4回に3得点し、4回表終了時は12-4と大量リードした。しかし、2番手のトーマス・ハリントンがロッキーズ打線にのまれる。
4回途中から登板して2点を失うと、さらに3点の援護もらって続投した5回裏、1死も取れずに4失点。2/3回で7安打6失点KOとなった。その後は少し落ち着いた展開になったかと思われたが、16-12で迎えた9回にドラマが待っていた。デニス・サンタナは先頭を三振に奪うも、ソロ、四球、三塁打、適時打で気づけば1点差。続くブレント・ドイル外野手にサヨナラ2ランを浴び、場内は興奮のるつぼと化した。
29勝80敗でメジャー最低勝率.266のロッキーズがみせた“奇跡”に実況も「アンビリーバボー。こんな試合を見たことないです!」と絶叫した衝撃の試合。パイレーツの勝利確率は初回から99%以上をほぼ推移しながら、最後にほぼ真下に“急落”する形となった。米ファンからも「見たことないよ笑」「パイレーツらしいね」「Wow」「スキーンズは早く脱出すべきだ」「ハリウッド映画みたい!」「悪夢のようだ……」などと様々な反応が寄せられた。
ちなみに、スポーツの統計分析会社「エライアス・スポーツビューロー」によると、初回に9失点以上しながら勝利したのは計6度だけ。直近では2006年8月23日(同24日)のインディアンス(現ガーディアンズ)以来という。