独特フォームが話題…叡明・田口のリアルな評価 初戦敗退もスカウトが絶賛した“賢さ”

DeNAスカウトが絶賛「頭もコントロールも変化球もいい」
大きな“爪痕”を残した。第107回全国高校野球選手権大会は7日、大会第3日が行われ、第3試合では春夏を通じ甲子園初出場の叡明(埼玉)が津田学園(三重)と対戦。12回タイブレークの末に4-5でサヨナラ負けを喫し、“聖地”初勝利はお預けとなった。遊撃手兼投手の二刀流、田口遼平内野手(3年)は「3番・遊撃」でスタメン出場し、4打数2安打1犠飛2打点。投手としても3回からマウンドに上がり、10イニング目の途中まで125球4失点(自責点2)で投げ抜いた。
右腕投手としての田口は投球前のルーティンが独特で、SNS上でも話題を集めた。左足を高く上げ、着地とともにお尻を後ろへちょっと突き出す。ここで少し間を取ってからセットポジションに入り、今度は左足を低く上げ、クイック気味に投球する。相手打者から見ると、投球動作を途中で止めて2度左足を上げているようにも見え、なんともタイミングが取りづらいのだ。
今春の埼玉県大会で準優勝し、関東大会に進出した頃に固まった投法だという。中村要監督は「私は1度もそのあたりを指導したことがありません。自分で考えて組み立て、練習を含めて全部自分でやれる子です」と感心しきりである。
この個性的な人材には、プロも注目している。DeNAの河野亮アマスカウトは評判を聞いて叡明の練習グラウンドまで足を運んだことがあるといい、「ストレートの球速は140キロ程度ですが、頭が良く、コントロールも変化球もいい」と高く評価する。
登板直後の3、4回に1点ずつ失ったが、5回から延長10回まではスコアボードに「0」を並べていった。左打ちの好打者としても、1点ビハインドで迎えた5回1死一、三塁のチャンスに同点左犠飛。無死一、二塁の状態で始まった延長11回タイブレークの攻撃では、先頭打者として右前適時打を放った。
しかし延長12回の守りで無死一、二塁から、相手の送りバントを捕球した田口が一塁へ悪送球。二塁走者が生還して、衝撃的な形でサヨナラ負けを喫した。
「投手としてやっていきたいです」。田口は試合後、高校卒業後には投手に専念する意向を示した。白星には届かなかったものの、後輩たちに甲子園出場という大きな財産を残した。「やりきりました」と語る表情は晴れやかだった。