松井秀喜氏、長嶋さんが「パワーを送っている」 “後輩”に託した思い「去年の逆バージョンを」

巨人は15日時点で優勝マジック「26」の阪神に11ゲーム差
■巨人 ー 阪神(16日・東京ドーム)
巨人OBの松井秀喜氏(ヤンキースGM付特別アドバイザー)が16日、東京ドームで行われた阪神との「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」でセレモニアルピッチに登場した。イベント後には取材に応じ、巨人の現状に触れた。
生活の拠点は米国にある松井氏だが、古巣の戦況については「もちろんチェックしています」と気にかけていることを明かした。この日の試合前時点でセ・リーグのペナントレースは阪神が優勝へのマジックナンバーを「26」としており、巨人は2位ながらも11ゲーム差がついている。
巨人の現状について「今年は数字的には厳しい状況ではあるかもしれない」と素直な心境を吐露。しかし「優勝はとれなくても、去年の逆バージョンを見せてくれることを期待しています」と語った。
昨年、阿部監督就任1年目の巨人はペナントレースを制したが、クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージでは、3位から勝ち上がったDeNAに敗戦。DeNAは勢いに乗って日本シリーズも制した。
松井氏は優勝は逃しても、CSからの下剋上に期待した。前日15日の試合は0-4の劣勢から6回に坂本勇人内野手の3ランで1点差に迫り、7回に1点を奪われたが、直後に中山礼都内野手の2ランで同点。8回に丸佳浩外野手の勝ち越し犠飛で逆転勝利を収めた。
松井氏は「昨日の試合もあまりにもすごい試合だった。昨日ぐらいから監督がパワーを送っているんじゃないかという気がしています」。長嶋茂雄さんの存在の大きさを語った。ミスターの“見えない力”とともに巨人が新たな大逆転ストーリーを突き進む。
(湯浅大 / Dai Yuasa)