大谷翔平が王手をかけた“記録更新” 44号で判明…残り「1」と「2」に迫った2つの頂点

ドジャース・大谷翔平【写真:イワモトアキト】
ドジャース・大谷翔平【写真:イワモトアキト】

高地を切り裂く弾丸ライナー弾

【MLB】ドジャース 11ー4 ロッキーズ(日本時間20日・デンバー)

 また記録ずくめの一発となった。ドジャースの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、敵地でのロッキーズ戦で2回の第2打席で44号を放った。低い弾道のまま右中間フェンスを越える驚愕の一打で、また数々の記録の上位に名を連ねることとなった。

 標高が高く、打球が飛びやすいクアーズフィールドで痛烈な弾丸ライナーでの一撃だった。3点リードで迎えた2回2死、左腕ゴンバーの低めのフォーシームを捉えた。角度19度の強烈なライナーは、低い弾道のまま右中間フェンスを越えた。打球速度115.9マイル(約186.5キロ)、飛距離413フィート(約125.9メートル)の44号となった。

 MLB公式のサラ・ラングス記者は、この44号がMLBの歴史で上位に迫る数々のデータを紹介。「スタットキャストを計測し始めた2015年以降で、プレーオフを含む打球速度115マイル(約185.1キロ)以上の本塁打数ランキング」では、1位がジャンカルロ・スタントン外野手(ヤンキース)の55本、2位がアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)の33本で、大谷はこの44号で3位に入る28本となった。

 また、「同一チームに所属した最初の2シーズンで最も本塁打を放った選手」では、大谷はドジャース移籍後に98本となり、歴代4位に。ベーブ・ルースが1920年から1921年にヤンキースで記録した歴代最多113本の更新も、決して不可能ではないペースとなっている。

 他にも「1番打者としてシーズン最も本塁打を打った選手」では今季の大谷が1番では40本で、2023年にロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)が記録した41本に1本差に迫った。「ドジャース史で開幕126試合で最も本塁打を打った選手」は、既に2019年のコディ・ベリンジャー外野手の42本を抜き去っている。「MLB史で、シーズン複数先発を果たした選手で最も本塁打を放った選手」は2023年の大谷自身に並び、上にいるのは2021年に自分自身が残した46本だけとなった。

 これで8月は全試合で出塁し、打率.381と好調を維持する大谷。シーズン終盤で、どこまでメジャーの歴史を塗り替えられるのか注目が高まっている。

(Full-Count編集部)

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