ド軍106億円男を“裏切者”扱い… 敵地ファンから洗礼も即座に反論「たった2か月」

ドジャースのタナー・スコット【写真:荒川祐史】
ドジャースのタナー・スコット【写真:荒川祐史】

移籍後に古巣から浴びた厳しい声援、スコットの胸中

 思わず本音がこぼれた。ドジャースのタナー・スコット投手が前日22日(日本時間23日)、昨シーズン後半に所属したパドレス本拠地のペトコパークに戻ってきた。ファンからは「裏切者」と呼ばれる洗礼を受けたと明かし、率直な思いを明かした。

 スコットは7月終盤に左ひじの炎症で負傷者リスト入りしていたが、22日に復帰を果たした。負傷離脱から約1か月ぶりの実戦復帰となったが、“古巣”での厳しい声援に迎えられることとなった。

 翌23日(同24日)の試合前、ダグアウトで地元メディア「スポーツネット・ロサンゼルス」のインタビューを受けたスコットは、前所属球団の本拠地に戻ってきた印象を問われた。レポーターから「このユニホームを着てペトコパークに戻って来て、どんな感じですか。ライバル関係のあちら側にいたのが、今度はこちら側にいて、どんなことが頭をよぎりますか」と質問され、冷静に思いを表現した。

「昨夜『裏切者』と(ファンに)呼ばれたが、どうやったら裏切者になれる? こちら(サンディエゴ)にトレードされてきて、たった2か月しかいなかったのに。いや……野球ってこういうものだ。向こう側にいる人は誰もが敵だから、とにかく勝つ努力をするだけ。毎日、勝つ努力をして、プレーオフ進出と優勝に向けてチームがいい位置につけられるようにするだけ」

 スコットは昨年7月末にマーリンズからトレードでパドレスに移籍し、シーズン終了まで約3か月間在籍した。シーズン終了後にフリーエージェントとなり、今年1月にドジャースと4年総額7200万ドル(約106億円)の大型契約を結んだ。短期間の在籍だったとはいえ、ライバル球団への移籍に対するファンの感情が表れた形となった。

(Full-Count編集部)

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