横山聖哉が見つめる自らの“課題” 2週間の1軍生活で痛感…消えぬ闘志「あと、2か月」

オリックス・横山聖哉【写真:小林靖】
オリックス・横山聖哉【写真:小林靖】

今季の1軍出場は2試合…代打の2打席で空振り三振

 オリックスの2年目、2023年ドラフト1位の横山聖哉内野手が、2週間で終わった今季初めての1軍同行で見つけた課題を胸に、終盤戦での再昇格を目指している。

「悔しかったですね。少ないチャンスの中で打てればよかったのですが。1打席勝負で結果を残せるようにしたいと思います」。横山聖が前を見据えた。

 上田西高(長野)では高校通算30本塁打を記録した強打の遊撃手として活躍し、2023年ドラフト1位でオリックスに入団。プロ1年目の5月24日に1軍初昇格すると、その日に初安打を放つなどし、計12試合に出場した。

 ただ、2年目の今季は開幕から2軍暮らしが続き、下半身のコンディション不良による戦列離脱もあって、1軍昇格したのは7月20日だった。紅林弘太郎内野手が右肩痛で登録を抹消されたことに伴う“緊急昇格”だったが、「(ファームで)いいコンタクトができていましたし、不安はありませんでした」という。

 しかし、出場機会は2試合だけ。いずれも代打の2打席で空振り三振、遊飛に倒れ、8月3日に登録を抹消された。2週間の1軍生活で学んだのは、守備の大切さだったという。

「バッティングも大事ですが、(ファームでは)1つのミスから崩れてしまう場面が多々ありました。守備がやっぱり大事だなと思いました」。主に守る遊撃での失策は11。1軍で起用してもらうためにも、守備力の向上が課題になってくる。1軍では全体練習前に、安達了一・1軍内野守備走塁コーチとマンツーマンで捕球練習を繰り返した。守備機会がないのは、まだまだ信頼感が足りないからだと自覚しての志願の特守だった。

「あと、2か月あります。1軍の戦力として見てもらえるように、数字だけでなくインパクトを残したいですね」と横山聖。V奪還のピースの一つになれるよう、打撃と守備を磨く。

〇北野正樹(きたの・まさき)大阪府生まれ。読売新聞大阪本社を経て、2020年12月からフリーランス。プロ野球・南海、阪急、巨人、阪神のほか、アマチュア野球やバレーボールなどを担当。1989年シーズンから発足したオリックスの担当記者一期生。関西運動記者クラブ会友。2023年12月からFull-Count編集部の「オリックス取材班」へ。

(北野正樹 / Masaki Kitano)

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