2軍調整中に漏らした「もう落ちたくない」 DeNA筒香、再昇格後初先発で示した“一発回答”

8号ソロを放ったDeNA・筒香嘉智【写真:小林靖】
8号ソロを放ったDeNA・筒香嘉智【写真:小林靖】

「5番・左翼」で7月1日以来のスタメン…4回に貴重な追加点となる8号ソロ

■DeNA 4ー2 巨人(24日・東京ドーム)

 DeNAの筒香嘉智外野手が24日、東京ドームで行われた巨人戦で4回に貴重な追加点となる8号ソロを放った。不振による2軍調整も味わったが、7月1日以来54日ぶりのスタメン出場で“一発回答”。連敗を3で止め「何より勝てたことがよかった」と安堵した。

 凄まじい打球がバックスクリーンに突き刺さった。8月13日のヤクルト戦(神宮)で日本球界では自身初の代打本塁打を放って以来の一発に、「自分のスイングで仕留める事ができました」と胸を張る。三浦大輔監督も「打撃でも状態がいいということをコーチからも聞いていましたから。本当にいいところで打ってくれました」と目を細めた。

 筒香のNPB復帰2年目は、決して順風とはいえない。不振により2度の再調整を味わった。7月7日に抹消されてから、8月7日に昇格するまで1か月の2軍生活。酷暑の2軍施設で黙々とバットを振り込んだ。やっと昇格の報せを掴むと「もう落ちたくない」と漏らした。

 1軍復帰後も役割は主に代打で、出番は激減した。それでもチームのために、がむしゃらだった。首脳陣から「サード、ファーストをやるとなったらどうか?」と打診されると、「僕は言われたところで一生懸命やります」と即答した。

 日本球界復帰後は内野を守っていなかったが、21日にはイースタン・リーグ、西武戦(横須賀)に“親子ゲーム”で出場し、三塁と一塁を実際に守った。今カードも試合前練習では内野ノックを受けた。「米国では内野の方が多かったからノックを捕る感覚は問題ない。でも試合の打球と練習の打球は違うから、あとは目(が慣れる)だけかな。そこだけ戻ったら行けると思う」と感覚を取り戻しつつある。この日は「5番・左翼」だったが、“準備”は着々と進んでいる。

「変わらず、また明後日(26日)から監督に言われたところで貢献できるように頑張ります」と筒香。打率はまだ.176と低調だが、強烈な一撃が示した存在感は別格だった。

【実際の映像】驚愕弾道でバックスクリーン弾 DeNA筒香の“復活アーチ”にどよめき

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