なぜキケは本塁に滑り込まず? 「ムーキーのことが見えなかった」セーフ確信も憤死…試合後に弁明

5回に大谷翔平が飛球もキケが本塁でアウト
【MLB】Dバックス 6ー1 ドジャース(日本時間31日・ロサンゼルス)
痛恨ミスに反省の言葉しかなかった。ドジャースは30日(日本時間31日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦に1-6で敗れた。試合の流れを変えたのが、5回に三塁走者のエンリケ・ヘルナンデス内野手が本塁で憤死した場面。試合後、“キケ”は一連のプレーを振り返り、「ムーキーのことが見えなかった」と話した。
0-0で迎えた5回、ドジャースは先頭のE・ヘルナンデスの安打から無死二、三塁の好機を作り、打席には大谷翔平投手を迎えた。左翼へ大きな飛球を放ち、先制の犠飛になるかと思われたが、三走のキケは本塁へ滑り込まずタッチアウトになった。チャレンジしたものの、判定は覆らずに場内はため息が漏れた。
この時、次打者のムーキー・ベッツ内野手は本塁後方の三塁側でキケに滑り込むように指示を出していた。しかし送球が逸れたため、捕球した捕手がベッツのほぼ前に立つ格好となっており、滑り込まず駆け抜けようとしたキケからは微妙な角度になっていた。そしてキケは当時を振り返り、滑り込まなかった経緯を説明した。
「左翼への飛球で、タッチアップするシチュエーションだった。タッチアップして本塁に向かって走ったんだけど、送球が逸れて捕手が取ったところに、ムーキーがいた。ムーキーは僕に滑り込めと言っていた。僕は、ムーキーのことが見えなかった。スライディングしなかった。そしてアウトになった。セーフだと思ったけどね」と説明した。
6回の好機もドジャースは得点できず、7回は好投していたタイラー・グラスノー投手が味方の拙守もあって3失点を喫した。E・ヘルナンデスは「あのプレーが流れを変えることになっていたかもしれないと感じている。僕らの都合のいい方にはいかなかった。(オフ明けに2連敗となり)こういうことを僕らは続けるわけにはいかないよ」と反省の言葉を続けた。
(Full-Count編集部)