松井秀喜氏、豪快弾に「自分が一番びっくり」 練習で柵越えゼロも「野球はドラマがある」

試合に出場した松井秀喜氏【写真:荒川祐史】
試合に出場した松井秀喜氏【写真:荒川祐史】

高校野球女子選抜から2年連続の一発

 巨人やメジャーリーグで活躍した松井秀喜氏が「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」の一員として、31日にバンテリンドームで行われた「高校野球女子選抜」との一戦に「4番・中堅」で出場。3回に先制3ランを放ち、ファンの度肝を抜いた。試合後のインタビューでは「蘇りました。久しぶりに打席に入って」と語った。

 インタビューでは先にイチロー氏から「ヒデマー(松井秀喜)、考えられないですね。練習で1本もないんですよ」とイジられた。バンテリンドームは現役時代に得意としていたが、試合前練習での柵越えはゼロ。本番で飛び出した一発に「野球ってそういうこと起きるんですね、たまにね。自分で全くそういう感じ、なかったんですよ。野球はドラマがあってやめられませんね」と語った。

 打った感触について「現役時代でもないくらい完璧な当たり。自分が一番びっくりしましたよ」とコメント。スタンドの母校・星稜高校の応援団には「みんな、ありがとう! パワーもらいました」感謝の言葉を語った。

 3回2死一、二塁で迎えた第2打席で、関本陽菜投手(開志学園)が投じた初球115キロを捉えると、本人も打った瞬間に分かる当たりに確信歩きを見せた。両翼100メートル、中堅122メートルと広いバンテリンドームの右翼席中段に突き刺す豪快弾で、まだまだパワーが健在であることを見せつけた。

 悠々とダイヤモンドを1周し、本塁生還時にもイチロー氏に大喜びで迎え入れられた。日米通算507本塁打(NPB332本、MLB175本)の底力を発揮した。

 初参加だった昨年は、試合の序盤での守備で足を痛めながらも8回の第6打席で右翼席へ豪快な3ランを放っていた。イチロー氏も大喜びし、ハグを交わしていた。「高校野球女子選抜」との真剣勝負は、今年で5年目を迎えた「高校野球女子選抜強化プログラム」の一環。4年連続出場となる松坂大輔氏に加え、松井稼頭央氏も初参戦となった。

(Full-Count編集部)

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