藤浪晋太郎が称えた21歳「肝が据わっている」 “同窓バッテリー”で掴んだ1073日ぶり白星

松尾汐恩「テレビで見ていた球を受けてみると全然圧が違った」
■DeNA 2ー0 中日(31日・横浜)
DeNAの藤浪晋太郎投手が31日、横浜スタジアムで行われた中日戦で7回4安打無失点、3四死球9奪三振と好投し、阪神時代の2022年9月23日広島戦(マツダスタジアム)以来、1073日ぶりとなるレギュラーシーズンでの白星を手にした。試合後、自らの勝利の余韻に浸りながら「肝が座っている」と絶賛したのが、バッテリーを組んだ大阪桐蔭の10学年後輩・松尾汐恩捕手だった。
3回までは完璧投球。しかし5回には9球連続ボールと突如崩れるなど、4回以降は毎回得点圏に走者を背負った。それでも粘り強く強気にリードしてくれた21歳について「冷静ですね。自分のこともよく見てくれているし打者のこともよく見てくれている。肝が座っているなと思いますし、もちろん技術もそうですけど、キャッチャーとして。ブロッキング、フレーミング、リードもそうですが。素晴らしいキャッチャーだと思いました」と賛辞を送った。
2人は同じ大阪桐蔭出身。松尾は小学生時代に大阪桐蔭で活躍する藤浪の姿をテレビで見ていた。同じ高校に進み「よく差し入れとか持ってきてくれていたので挨拶はさせてもらっていました」と振り返る。そんな大先輩をリードして勝利に導いたのだから、喜びもひとしおだった。
「キャッチャーに座って見たら、マウンド(の藤浪)がデカいので怯えていました」と冗談めかして周囲を笑わせながらも、「1球1球すごい球でしたし、テレビで見ていた球と受けてみると全然圧が違ったので、すごかった印象ですね」と松尾。相性抜群のバッテリーが1073日ぶりの勝利を呼び込んだ。
(町田利衣 / Rie Machida)