打席で気づいた大谷翔平の“異変” LA実況席から漏れた苦笑い「世界一奇妙なこと」

体調不良でも出場しマルチ安打&激走
【MLB】パイレーツ 3ー0 ドジャース(日本時間4日・ピッツバーグ)
ドジャースの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)の敵地でのパイレーツ戦で、体調不良のため当初の登板予定を回避。DHとして出場し、打線では唯一のマルチ安打と気を吐いた。体調不良でも躍動する姿には実況席も、ただただ唖然とするしかなかった。
大谷はこの日、復帰後12度目となる先発マウンドが予定されていたが、先発はシーハンに変更となった。試合前にデーブ・ロバーツ監督は「昨日彼は、1日中体調不良だった」と説明し、重い咳の症状があることを明かしていた。
打者としては休養せずDHとして出場。地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」実況のスティーブン・ネルソン氏も第1打席に「少し咳をした後に、鼻をすするような仕草をしました」と、その状態を注目した。
一方、パイレーツ側の放送局「スポーツネット・ピッツバーグ」実況のグレッグ・ブラウン氏は「オオタニは今晩の試合で先発予定でしたが、デーブ・ロバーツ監督によると昨日少し体調不良だったそうです。調整時に体調が良くなかったと言及していましたが、DHとして先発出場できる状態だそうです」とコメント。するとメジャー通算105勝で解説者のボブ・ウォーク氏は「先発回避して、1番を務めるのは世界一奇妙なことです」と思わずツッコミを入れ、ブラウン氏も「ええ。ハハハ」と笑うしかなかった。
大谷は5回の第3打席では右中間を割る打球速度108.7マイル(約174.9キロ)の二塁打を放った。さらに第4打席は三塁へのボテボテのゴロとなったが、激走で内野安打とした。その後はベッツの右翼後方へのフライで果敢に二塁へタッチアップを成功させた。試合後にロバーツ監督は「今の体調の中でできることをしている」と、その野球に対する姿勢を称賛した。
(Full-Count編集部)