ド軍サヨナラ負けを呼んだ“原因” NHK解説も疑問…不可解だった第3捕手の動き

6回の守備からバートレットが出場した
【MLB】オリオールズ 2ー1 ドジャース(日本時間6日・ボルティモア)
ドジャースは5日(日本時間6日)、敵地でのオリオールズ戦に1-2でサヨナラ負けを喫した。9回はタナー・スコット投手が痛恨の被弾を許したものの、この試合をNHK-BSで解説していた野球評論家・新井宏昌氏は捕手の配球に苦言を呈した。
スコットは1-1の9回からマウンドに上がり、2者連続三振と快調な立ち上がりに見えた。しかし、8番バサロを追い込んでからの5球目、98.7マイル(約158.8キロ)のフォーシームを捉えられた。打った瞬間に柵越えを確信する一発に、左腕は肩を落とすしかなかった。
試合後はスコットに対して日米から批判の声が殺到した。一方で現役時代にNPB通算2038安打を放ち、この日解説を務めていた新井氏は「スコットの球は悪くなかったですよ」としつつ、「何で最後インコースに、しかもストレートを投げたんでしょうね」と、ベン・ロートベット捕手の配球に疑問を呈した。
バサロの打席で、ドジャースバッテリーは初球にインコースのスライダーでファウル、2球目は外角にスライダーでカウント1-1となった。3球目はインコースのフォーシームで空振り、4球目も高めのフォーシームでファウルとなった。そして5球目も3球続けて直球。やや真ん中寄りに入った1球を粉砕された。
ドジャースの正捕手はウィル・スミスが絶対的な存在として君臨しているが、3日(同4日)の試合で守備の際にファウルが右手に当たって交代。オリオールズ戦3連戦は出場しない予定となっている。代わってダルトン・ラッシングが座っているものの、この日は6回の打席で自打球を当てて途中交代した。第3捕手のロートベットが6回から守備に就いたものの、経験の浅さが裏目に出た形か。ロートベットはバッティングでも今季28試合で打率.092と苦戦が続いている。