日本を去って2年…“皇帝”安樂智大がメキシコで躍動 ポストシーズンで胴上げ投手に

メキシコでプレーする安樂智大【写真:アフロ】
メキシコでプレーする安樂智大【写真:アフロ】

今季は抑えを任され22セーブを記録

 2年前まで楽天でプレーし、現在はメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズに所属する安樂智大投手が6日(日本時間7日)、ポストシーズンの南地区優勝決定シリーズで胴上げ投手となった。今季は22セーブでタイトルを獲得する活躍で、異国の地では「El Emperador(皇帝)」の愛称で成功をつかんでいる。

 安樂は2023年まで楽天の中継ぎとして3年連続50試合以上に登板したが、同年オフに複数の選手がハラスメント行為を球団に訴えたとされ、退団。メキシコに渡り、昨年はレッドデビルズで47試合に登板し、1勝2敗4セーブ、防御率3.50の成績を残マーク。優勝決定戦では胴上げ投手に輝いていた。

 2年目の今季は抑えを任され、47試合の登板で防御率2.98、リーグ最多の22セーブをマーク。ポストシーズン進出に大きく貢献した。標高2240メートル超の高地にある球場を本拠地とし、さらには超打高のメキシカンリーグでも安定した投球を披露した。

 ポストシーズンで南地区優勝を決めるカンペチェ・パイレーツとの第6戦では最終回に登板。96マイル(約154.5キロ)の速球で最後の打者を中飛に仕留めると、チームメートと歓喜の輪をつくって地区優勝を喜んだ。

 この活躍に日本のファンもSNSで「また胴上げ投手かい」「なんやかんや凄い」「球速がNPB時代以上になってる」「標高高くてボールが飛びやすい投手不利のメキシコで成績残してるのは普通に凄い」「メキシカンドリーム掴んでるね」「これだけの観衆の前で投げられるなんてなかなかないぞ」「新天地で大活躍でよかったね」などと関心を示している。

 安樂が所属するレッドデビルズは10日(日本時間11日)から、メキシカンリーグの頂点を決める優勝決定シリーズに進出する。

(Full-Count編集部)

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