宮城大弥を称えるパの最強助っ人 球宴でレイエスから“意外な評価”「まさかという感じ」

宮城は今季16度のクオリティー・スタートを記録
オリックスの宮城大弥投手が、パ・リーグの投打の実力者、ソフトバンクのリバン・モイネロ投手と日本ハムのフランミル・レイエス外野手から高い評価を受けている。「ありがたいですね。自信を持ってプレーをしたいと思います」と宮城が表情を引き締めた。
モイネロの評価は、2025年1月に放送されたスポーツ番組、現役プロ野球選手100人に聞いた「直球部門」の投票でのもの。1位の大勢投手(巨人)以下、今井達也投手(西武)、高橋宏斗投手(中日)、山下舜平大投手(オリックス)と続き、宮城は8位につけた。投票した選手の中にモイネロが含まれていた。
2024年シーズンに最後まで防御率のタイトルを争ったライバル。タイトル争いの最中に「先発に転向して1年目の僕より、ミヤギが獲った方がいい」と謙虚な言葉を送ったモイネロからの1票に、「うれしいですね。(モイネロの)優しさかなと思いますが、終わったことなのでリセットして、チームが勝てるように頑張りたい」と、今シーズンに臨んでいる。
7月に開催された「マイナビオールスターゲーム2025」では、レイエスから“意外な言葉”を送られた。横浜スタジアムで開催された第2戦のベンチで、レイエスの隣に座ると話しかけてきてくれた。通訳を介し「(レイエスは)いいバッターだから、どう抑えたらいい?」と思い切って尋ねたら「メジャーで6年間やってきたけれど、その中でもトッププレーヤーだよ。いいボールを持っているから自信を持って」と返ってきたという。
「お世辞かどうか分かりませんが、そういう言葉をいただきました。全然思っていなくて、まさかという感じでした」と宮城。背番号「18」で臨んだ6年目のシーズンは、19試合に登板し5勝3敗と勝ち星に恵まれていないが、16度のクオリティー・スタートを記録するなど、エースとしての責任は果たしている。残り試合は少ないが、パの現役最強助っ人からの賛辞を糧にチームのために腕を振り続ける。
〇北野正樹(きたの・まさき)大阪府生まれ。読売新聞大阪本社を経て、2020年12月からフリーランス。プロ野球・南海、阪急、巨人、阪神のほか、アマチュア野球やバレーボールなどを担当。1989年シーズンから発足したオリックスの担当記者一期生。関西運動記者クラブ会友。2023年12月からFull-Count編集部の「オリックス取材班」へ。
(北野正樹 / Masaki Kitano)