日本を去って2年…“異国の地”で無双投球 右腕の覚醒に「球速くね?」「MLB行ける」

メキシコでプレーする安樂智大【写真:アフロ】
メキシコでプレーする安樂智大【写真:アフロ】

2年連続胴上げ投手の快挙を達成

 2年前まで楽天でプレーし、現在はメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズに所属する安樂智大投手が14日(日本時間15日)、ポストシーズンの優勝決定シリーズで2年連続の胴上げ投手となった。今季は22セーブでタイトルを獲得する活躍を見せ、日本のファンもその“激変”に驚いている。

 安樂は2023年まで楽天の中継ぎとして3年連続50試合以上に登板したが、同年オフに複数の選手がハラスメント行為を球団に訴えたとされ、退団。メキシコに渡り、昨年はレッドデビルズで47試合に登板し、1勝2敗4セーブ、防御率3.50の成績を残マーク。優勝決定戦で胴上げ投手に輝いていた。

 2年目の今季は抑えを任され、47試合の登板で防御率2.98、リーグ最多の22セーブをマーク。標高2240メートル超の高地にある球場を本拠地とし、さらには超打高のメキシカンリーグで安定感抜群の投球を披露。ファンからは「El Emperador(皇帝)」の愛称も得た。

 リーグの頂点を決める優勝決定シリーズでレッドデビルズは、チャロス・デ・ハリスコを4勝0敗のストレートで撃破。第4戦は終盤に追い上げられたものの、安樂が最後の打者を投ゴロに打ち取り、2年連続の胴上げ投手に輝いた。メジャー通算2639安打のロビンソン・カノ内野手や元楽天のホセ・マルモレホス外野手らチームメートとともに連覇の歓喜を味わった。

 この活躍に日本のファンもSNSで注目。X(旧ツイッター)には「これは皇帝」「胴上げ投手wwwwwおめでとう!!」「環境が合うんだろうな」「ここまで変われるとは驚きです」「標高高くて投手不利なメキシコでこれだけ活躍して成績残してるのは普通に凄いんだよ」「メキシコで無双してて草」などのコメントが書き込まれている。

 日本時代は平均140キロ台中盤だった球速は、コンスタントに97マイル(約156キロ)前後を記録。「球速くね?」「こんな剛速球投げられたっけ?」「球速爆伸び」「156キロ出してて笑う。NPBにいた時は平均145キロとかだから、アベレージでも150キロ出てるんじゃないですかね」「普通に優秀じゃん。MLB行ける」と異国の地での進化に驚く声も目立った。

【実際の動画】150キロ台中盤を連発 安樂智大が胴上げ投手に輝いた瞬間

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