日差しを浴びる“暑さ対策” 34歳の九里亜蓮が語る若さの秘訣「自分は下手くそ」

34歳の誕生日を迎えた九里…若さの秘訣は
9月1日に34歳の誕生日を迎えたオリックスの九里亜蓮投手。若さの秘密はたゆまぬ向上心と、夏の熱い太陽の日差しを浴びることだという。
「いつもと変わらずですね。なるべく日陰に行かないようにしています」。九里が夏場対策を平然と答えた。
「日向が好きなんです」と続けた九里だが、理由があった。「ずっと日向にいたらしんどいんですが、逆にそれを自分に課しています」。試合で投げる体力をつけるためにも、真夏の暑さを“克服”する必要があるというわけだ。
九里は、岡山理大付高、亜大から2013年ドラフト2位で広島に入団。2022年には13勝(9敗)を挙げ最多勝に輝き、国内フリーエージェント(FA)権を行使し今季からオリックスに移籍した。
今季9勝目を挙げた3日後に34歳の誕生日を迎えた九里は、若さの秘訣を「若いピッチャーが多いし、そこに負けないように刺激をもらっています。まだまだ、自分は下手くそだと思っているのでいろんな練習をしながら、もっとよくなるように考えています」という。
今季に掲げた目標は「200イニング登板」。9月5日の日本ハム戦(京セラドーム)で4年ぶりの2桁勝利を挙げ、9月13日のソフトバンク戦(同)では6回を無失点で抑え、自己最多の2023年(174回1/3)にあと24イニングに迫った。
「1イニングでも長く任せられるピッチャーを目指してやっていますが、自分ではまだまだかなと思っています。しっかりと投げていくことが僕の役目。まだまだレベルアップしたいし、現状で満足はしていません」
大事な終盤戦でのチームの勝利のため、先発陣の先頭に立つ。
〇北野正樹(きたの・まさき)大阪府生まれ。読売新聞大阪本社を経て、2020年12月からフリーランス。プロ野球・南海、阪急、巨人、阪神のほか、アマチュア野球やバレーボールなどを担当。1989年シーズンから発足したオリックスの担当記者一期生。関西運動記者クラブ会友。2023年12月からFull-Count編集部の「オリックス取材班」へ。
(北野正樹 / Masaki Kitano)