カーショー降板にLAファン総立ち 5回途中2失点で11勝目ならずも…本拠地最終登板、大谷とハグも

先発したドジャースのクレイトン・カーショー【写真:荒川祐史】
先発したドジャースのクレイトン・カーショー【写真:荒川祐史】

レギュラーシーズンLA最終登板は5回途中2失点

【MLB】ドジャース ー ジャイアンツ(日本時間20日・ロサンゼルス)

 ドジャースのクレイトン・カーショー投手は19日(日本時間20日)、本拠地のジャイアンツ戦で先発登板したが、今季11勝目はならなかった。今季限りでの現役引退を表明。レギュラーシーズン本拠地最終登板は5回途中4安打2失点だった。防御率3.55。

 まさかの立ち上がりだった。初回、先頭・ラモスに3球目のスライダーを捉えられ、左中間スタンドへ飛び込む18号先頭打者弾を浴びた。レギュラーシーズン最終登板に沸いていた本拠地ファンもシーンとなった。静まり返った。同1死一、二塁のピンチは空振り三振、右直で断ち切った。

 2回も2四球などで1死一、二塁としたものの、2者連続で二飛に打ち取った。1-1で同点に追いついた3回はフローレスの中前適時打で失点。同1死一、二塁は遊ゴロ併殺打でピンチを脱した。4回は先頭を出したものの、後続を3人で仕留めた。5回、先頭・デバースを見逃し三振としたところで降板。4回1/3を投げ、4安打2失点。4四球6奪三振だった。

 ドジャース一筋18年のカーショーは前日18日(同19日)に今季限りで現役引退することを発表した。3度のサイ・ヤング賞、通算222勝と輝かしいキャリアを築いてきた。18日の会見では「良い投球をしたい。試合は両チームにとって重要な試合で、勝たなければいけない。やるべき仕事がある。集中して投げることが一番の気持ちの整理になる」と意気込みを語っていた。

 試合前からカーショー“一色”だった。試合前、両翼のスクリーンではドラフト指名から今季までを振り返る映像が流され、登板前の選手紹介でカーショーの名前が呼ばれると大歓声が上がった。マウンド後方は「22」と記され、カーショーがマウンドへ向かう際には内・外野手ともに守備位置へ向かわず。マウンドに立った左腕は、観客から大歓声を受けた。

 この日のチケットは完売。かつてカーショーとバッテリーを組んだラッセル・マーティンやオースティン・バーンズ、アンドレ・イーシアら球団OBが駆けつけた。1点ビハインドの場面で降板となったが、スタンドのファンは総立ち。レジェンド左腕は大歓声を浴びた。

 降板時にはロバーツ監督とマウンド上でハグ。カーショー登場曲「We Are Young」がオルガンで流される中、ベンチでは大谷翔平らチームメートと抱き合った。最後にはカーテンコールでファンの歓声に手を振って応えた。試合は3分30秒間の中断となったが、惜しみない拍手が送られた。

【実際の動画】大谷翔平や山本由伸とハグ…カーショー降板で本拠地に広がった感動の光景

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY