カーショーが投げキスを“連発”した理由 LAラスト登板で示した家族愛「試合前が一番難しい」

引退決断も妻エレンさんと話し合い「感謝してもしきれない」
【MLB】ドジャース 6ー3 ジャイアンツ(日本時間20日・ロサンゼルス)
レジェンド左腕が3度目のワールドシリーズ制覇へフル回転する。今季限りで現役引退するドジャースのクレイトン・カーショー投手は19日(日本時間20日)、本拠地のジャイアンツ戦で5回途中2失点と好投。本拠地公式戦最終登板で、チームの13年連続ポストシーズン進出に貢献した。試合後の会見では、登板前に見せた仕草について言及する場面があった。
レジェンド左腕の本拠地公式戦ラスト登板。カーショーが三塁ベンチからマウンドへ飛び出そうという時だった。本塁後方のスタンドを見つめ、投げキスを連発した。妻・エレンさんや子どもたちも左腕へ投げキス。試合後、左腕は理由をこう語った。
「試合前が一番難しい。初球を投げる直前に気持ちを落ち着かせるのが、いつも一番大変なんだ。今日もそうだった。でも、家族がいてくれて、エレンはいつもの場所で子どもたちや親族と一緒に応援してくれていた……。やっぱり誰と分かち合えるかが一番大事なんだ」
カーショーの家族愛はすごい。前日の会見では、妻・エレンさんと何度も話し合った上で引退を決断したと明かし、会見前の練習では長男チャーリーくんの打撃投手役やキャッチボール相手、ゴロ捕球のノッカーまで務めた。
「子どもたちがスポーツやダンス、いろんなスポーツをやっている。これからは欠かさず見に行けるので楽しみだ。きっと忙しくなるよ」。引退後の楽しみについて、こう語っていた。
ドジャースでは通算222勝を挙げ、3度のサイ・ヤング賞と輝かしいキャリアを築いた。「妻のエレンもここ10試合ぐらい欠かさずにきてくれて、子どもたちを連れて本当に大変だったと思う。感謝してもしきれません」。18年間の現役生活を支えてくれた家族へ感謝を示す行動だった。