勝負は大谷翔平の降板後…敵将が狙っていたド軍のブルペン 試合後にニヤリ「野球の醍醐味」

Dバックス戦に登板したドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
Dバックス戦に登板したドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

大谷は6回無失点8K→ブルペンが3回5失点炎上

【MLB】Dバックス 5ー4 ドジャース(日本時間24日・フェニックス)

 ドジャース・大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦で今季14度目の先発登板。復帰後最長となる6回を投げて8奪三振5安打無失点の内容だった。2勝目の権利を持って降板するも、ブルペンが崩れてチームはサヨナラ負け。一方でダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督の目には、やはり大谷の投球は鮮烈なインパクトを残したようだ。

 文字通り圧倒した。1~2回は3者凡退に封じると、3回は先頭打者の打球速度105.8マイル(約170.3キロ)の強烈なピッチャー返しが直撃した。しかしその後は3者連続三振に打ち取った。復帰後初の6イニングを投げ、91球で8奪三振無四球の内容だった。

 しかし、ドジャースは7回にブルペンが3失点を喫して1点差に迫られると、9回はタナー・スコット投手がまたも乱調で2失点。悪夢のサヨナラ負けとなった。沈痛のドジャースナインに対し、ポストゲーム進出を狙うダイヤモンドバックスは狂喜乱舞した。

 試合後に取材に応じたロブロ監督はファンの熱気に感謝を述べ、その上で「(大谷は)今年見た中でも最高レベルの投球内容だった。彼は完全に集中していて、タフな戦いになると分かっていたよ。何とか流れをつかもうとしましたが、許してはくれなかった」と大谷の投球に脱帽した。

「ただ、ブルペンに入ったところで、こちらも仕掛けを始めると、選手たちが応えてくれました。これこそ野球の醍醐味だ。最も重要な局面で競争心が必要とされるときに、それに応えることができるかどうか」とナインの踏ん張りを称えた。そしてロブロ監督自身は、そもそも試合は終盤から流れが変わると思っていたようだ。

「我々の狙いはブルペン勝負に持ち込み、オオタニを降板させることだった。それがうまくいった。小さなことの積み重ねが勝因に繋がったよ」と頬を緩ませた。

(Full-Count編集部)

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