佐々木朗希「緊張してる余裕なかった」 復帰戦で160キロ連発…見据えるPS「いい準備ができたら」

ドジャースは延長11回の末に勝利
【MLB】ドジャース 5ー4 Dバックス(日本時間25日・フェニックス)
ドジャース・佐々木朗希投手が24日(日本時間25日)、敵地で行われたダイヤモンドバックス戦の7回に2番手として登板。約4か月ぶりのメジャーのマウンドは1イニングで2三振を奪った。試合後は初の救援登板の苦労と同時に、周囲への感謝を語った。
2点リードの7回、約4か月ぶりのメジャーのマウンドに上がった。救援登板は日本時代を含めて自身初。注目の初球は99.1マイル(約159.4キロ)を計測して場内もどよめいた。その後はマンシーの好守で三ゴロに仕留めると、続くタワは99.1マイルのフォーシームで見逃し三振。バルガスはフルカウントから99.5マイル(約160.1キロ)で空振り三振とした。
延長11回の激闘を終えて報道陣の取材に応じた佐々木は「試合に行くまでの準備がリリーフは短いので、そこらへんは工夫がいりますし、先発とそこが一番の違いかなと思うので。今日はスピードも出てましたし、コントロールも良かったんで。まずそこまで行くまでに健康状態と、あとはフォーム。このリハビリ期間にちゃんと調整できましたし、たくさんのコーチとトレーナーに支えてもらったので、そこに感謝したいです」などと語った。
離脱前の登板では持ち味の剛球が色褪せ、マイナー調整でも一時はなかなかスピードが出なかった。しかし、この日は平均99.2マイル(約159.6キロ)、最速99.8マイル(約160.6キロ)をマークした。佐々木は「体の状態が万全になったというのと、フォームをしっかり修正して、自分の今のの体で球速が出せる、体の使い方というか、フォームを見つけることができたので、そこが要因かなと思います」と分析した。
マイナーでは2試合にブルペンで登板。ドジャースは救援陣が9月に大不振に陥っており、“救世主”としての働きが期待されている。佐々木自身は準備していたものの「思ったよりも急だったので、緊張してる余裕もなかったですし。早めには準備してたので、そのまますぐ肩を作って、すぐ行ったので、切り替え自体はすごく上手くいったかなと思います」とリリーフ起用に手応えを得た。
ポストシーズンでもブルペンでの活躍が期待されている。「マイナーで2回投げて、今日実際メジャーで投げてみて、良い結果が出てるので。そこらへんはすごくポジティブに捉えてますし、あとは残りの試合で、とにかくゼロに抑えるいい準備ができたらなと思います」と前を向いた。