大谷超え1143億円男がいても…金満球団がPO“赤信号” 最終戦残すもNY悲鳴「もうダメだ」

メッツのフアン・ソト【写真:ロイター】
メッツのフアン・ソト【写真:ロイター】

レッズと勝敗は一緒ながら直接対決で負け越し

【MLB】メッツ 5ー0 マーリンズ(日本時間28日・マイアミ)

 シーズン最終戦に運命が決まることになった。メッツは27日(日本時間28日)、敵地でのマーリンズ戦に勝利した。もっとも、ポストシーズン進出は自力で決めることができず、“赤信号”が灯っている。NYファンは「もうダメだ」「年俸総額は4倍なのに……」と落胆と怒りが広がっている。

 前日の同カードで痛恨の逆転負けを許し、文字通り絶対に負けられない一戦。ピート・アロンソ内野手の38号、先発クレイ・ホームズ投手が6回1安打無失点の好投を見せて完勝した。それでも、ナインに笑顔はなかった。試合後のインタビューで「頑張れブルワーズ」とアロンソが異例の声援を送ったように、この日はブルワーズを応援しなければいけなり理由があった。

 メッツはレッズと全く同じ勝敗でこの日を迎えた。残すポストシーズン進出枠は「1」。今季メッツはレッズに直接対決で負け越しており、最後に滑り込むにはレッズに勝敗で上回る必要がある。果たしてアロンソの願いは届かず、レッズはリーグ最高勝率のブルワーズに7-4で勝利した。

 本来であれば、メッツがこれほど苦しむことはなかった。昨オフは大谷翔平投手を上回る歴代最高額の15年総額7億6500万ドル(約1143億円)でフアン・ソト外野手を獲得し、今季の総年俸3億3800万ドル(約505億円)はメジャー2位。トレード・デッドラインでも戦力を整えた。しかし、ソトは活躍したものの、投打がなかなかかみ合わずに後半戦は失速。9月21日(同22日)に4月5日(同6日)以降はずっと守ってきたワイルドカード枠を失った。

 ポストシーズン進出には完全に他力頼みとなり、「ニューヨーク・ポスト」紙も「赤信号」として大ピンチを訴える異常事態。金満球団の大苦戦に失意は隠せず、「メッツはもう終わった」「プレーオフに相応しくない」「見事な崩壊劇」「酷いというものじゃない」「お金では幸せは買えない」などと落胆が広がっている。果たしてメッツは、最後の最後に奇跡を掴めるだろうか。

(Full-Count編集部)

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