大谷翔平に米解説驚愕「信じがたい」 TJ手術→復帰後に明確な“変化”「上級特別クラス」

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

左右で異なる配球術、2018年からの進化に解説者が熱弁

 ドジャースの大谷翔平投手が、かつてない投球術の進化を遂げている。メジャーデビューから7年が経過した2025年、投球の幅は大きく広がり、打者の左右問わず多彩な球種で打者を翻弄している。米放送局「MLBネットワーク」はこの変化に注目し、「これはかなり信じ難い」と衝撃をもって伝えている。

 元MLB一塁手で解説者のショーン・ケイシー氏が出演。「彼が最初2018年MLBに来た時はほとんど3種類の球種しか投げていなかった」と、当時はフォーシーム、スイーパー、スプリット、そして少数のカーブに限られていた点を振り返った。

 それが現在では、右打者に対してフォーシーム、スイーパー、スプリット、カーブ、カットボール、シンカー、スライダーを使いこなす。「ショウヘイ・オオタニのような男と対戦すると、(打者は)混乱するでしょう」とし、23日(日本時間24日)に行われたダイヤモンドバックス戦では、100マイル(約160.9キロ)前後の速球に加え、変化量の異なるスライダーやスイーパーを駆使。「右打者に対してとても見事だ」と絶賛した。

 さらに左打者に対しても配球が大きく変化しており、フォーシームの使用率が44%となり、スプリットの使用頻度は下がった。その背景についてケイシー氏は、「今はスライダー、カットボール、シンカーがあるからです」と説明。実際に左打席に立ったバルガスとの対戦では、カットボール、カーブ、スプリット、フォーシームの4球種を巧みに使い分け、「彼はそういう球をストライクゾーンに投げるのが非常にうまい」と評価した。

 また、マッカーシーの打席ではカーブを連投。キャロルとの対戦では99マイル(約159.3キロ)の速球と縦に落ちるカーブを途中まで同じ軌道から投じる“ピッチトンネル”の映像が紹介され、解説では「これはまさにピッチングの上級特別クラス」とその技術を称賛した。

 最後にケイシー氏は「これは信じ難いです。いま、ショウヘイ・オオタニを観ると、そして彼がしていることを観ると……これです」と語り、大谷の投球術の進化に最大級の賛辞を贈った。

(Full-Count編集部)

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