わずか5年でドラ1&2位が戦力外…西武に訪れた“8/12” 明暗分かれる2020年組

西武・渡部健人と佐々木健【写真:小林靖】
西武・渡部健人と佐々木健【写真:小林靖】

渡部健人と佐々木健は今オフに戦力外通告を受けた

 プロ野球は第1次戦力外通告期間がスタートし、西武はすでに12選手に来季の契約を結ばないことを通告したと発表した。渡部健人内野手、佐々木健投手の2020年ドラフト1、2位コンビも構想外に。そこで同年のドラフト入団組に注目してみる。

 渡部健は176センチ、115キロの体格を活かした大砲として横浜桐蔭大から2020年ドラフト1位で入団。中村剛也内野手、山川穂高内野手(現ソフトバンク)に続く巨漢スラッガーとしても話題を集めた。今季は1軍での出場はなく、イースタン・リーグに54試合に出場し、打率.201、4本塁打23打点だった。

 佐々木はNTT東日本を経て2位で入団。2022年に37試合に登板し、3勝0敗の5ホールド、防御率3.03と結果を残した。2023年は21試合で防御率0.87と活躍していたが、同年8月に左肘内側側副靱帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けオフに育成契約となった。今年6月に支配下復帰を果たしていた。

 5位入団の大曲錬投手、育成5位から支配下入りし2022年に最優秀中継ぎ&新人王となった水上由伸投手も戦力外となった。また、昨年オフに同年6位のブランドン内野手、育成1位の赤上優人投手、同3位の宮本ジョセフ拳外野手は戦力外となっていた。2020年ドラフトでは育成選手を含めて12人が西武に入団したが、トレードで巨人に移籍した若林楽人外野手も含め、2020年ドラフトから8人が“不在”となる。

 その一方で、東海大相模高から3位入団の山村崇嘉内野手は今季キャリア最多の69試合に出場。得点圏打率.287と勝負強さを発揮した。大阪桐蔭高から7位入団の仲三河優太外野手は、戦力外から育成契約となったが、今年7月に支配下へ復帰。怪我のためすぐに離脱となったが長打力には期待される。

 敦賀気比高から育成2位入団の長谷川信哉外野手は今季、自身初の規定打席に到達するなど飛躍のシーズンとした。浦和実高から育成4位入団の豆田泰志投手は1軍で2試合の登板に終わっていた。

(Full-Count編集部)

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