佐々木朗希は「別人になってしまった」 称賛の嵐…WBC米国監督が語った“激変”の理由

元マリナーズのローランド=スミス氏とデローサ監督が分析
【MLB】ドジャース 4ー3 フィリーズ(日本時間7日・フィラデルフィア)
ドジャースの佐々木朗希投手が、敵地フィラデルフィアで行われたフィリーズとのナ・リーグ地区シリーズ第2戦で、好リリーフを披露した。1点差に迫られた9回2死一、三塁の場面で登板すると、わずか2球で打者を二ゴロに仕留め、2試合連続セーブを記録。離脱前から一変した安定感と自信が注目を集めている。
試合はドジャースが4-3で勝利。9回にブレイク・トライネン投手が2失点を喫し、流れが一変しかけたが、急遽マウンドを託されたベシアと佐々木がその流れを断ち切った。2球で試合を締める完璧な投球に、チームメートのべシアも「ロウキの登板は素晴らしかった」「彼はゾーンに入っている」と称賛を送った。
米スポーツ局「MLBネットワーク」は、試合後に佐々木の復活劇を特集。解説者のローランド=スミス氏は「この男は以前と比べて、別人になってしまったよ!」と驚きを隠さず、WBC米国代表監督のマーク・デローサ氏も「(セットポジション時の)脚の開き具合が全く違いますね」と技術的な変化を指摘した。
スミス氏はさらに「脚の間隔を広げることで軸足がより安定する。4月の時はそれがブレていた」と分析。デローサ氏も「打撃と同じですね」と応じ、佐々木のメカニックの修正が成功していることを強調した。続けてスミス氏は「彼がブルペンの男になるかもしれません」と、リリーフエースとしての資質を評価した。
4か月間の離脱を経て、100マイル超の速球とスプリットを自在に操る姿に米メディアも熱視線。SNSでは「別人のよう」「完全に覚醒した」「大舞台でこの落ち着き」といったコメントが相次いだ。ドジャースは地区シリーズ2連勝。佐々木の存在が、ワールドシリーズ進出のカギを握るといえる。
(Full-Count編集部)