ド軍に連敗で…フィリーズ地元放送席で起こった“内紛” イライラ爆発で言い争い「なぜだ!?」

ドジャース戦に出場したフィリーズのブライス・ハーバー【写真:ロイター】
ドジャース戦に出場したフィリーズのブライス・ハーバー【写真:ロイター】

崖っぷちに立たされたフィリーズ

【MLB】ドジャース 4ー3 フィリーズ(日本時間7日・フィラデルフィア)

 フィリーズは6日(日本時間7日)、本拠地でのドジャースとの地区シリーズ第2戦に敗れ、もう負けられない状況になった。9回には1点差に迫るも、好機を生かせず敗戦。試合後にフィリーズ戦を伝えた地元放送局では、敗戦のフラストレーションあってか、番組内で出演者が激しく言い合う場面があった。

 サヨナラもあり得た場面だった。8回に1点を返し、3点ビハインドで迎えた9回。ドジャースのトライネンを責めて1点差とし、なおも無死二塁。ここでストットが犠打を試みるも、ドジャースのバントシフトにハマって二走のカステヤノスが三塁でタッチアウト。続くマーシュには、左鼠径部の負傷でベンチスタートとなっていたベイダーを代打で送った。その後安打で出塁すると、ここでウィルソンを代走に送った。

 しかし、後続が倒れてゲームセット。本拠地で痛恨の連敗を喫した。試合後、試合を振り返ったフィリーズの地元放送局「NBCスポーツ・フィラデルフィア」のスタジオでは、番組司会者のマイケル・バルカン氏が、俊足ではないカステヤノスに代走を出さなかったことを指摘。「それこそがロブ・トムソンがやったことだ。彼はストットにバントをさせたんだ。代走を出すことができたはずだ」「なぜ代走を出せなかったというんだ!?」と激しい口調で話した。

 この指摘に、元フィリーズGMのルーベン・アマーロJr.氏は「彼(トムソン監督)は代走を出せなかったはずだ!」と反論。「ベイダーは(怪我をしていたので)走ることができなかった、彼が唯一できたのは代打だけだ! 以上だ!」と続けた。しかしバルカン氏はカステヤノスに代走を送らなかったことに最後まで納得がいかないようだった。

 トムソン監督は、試合前にベイダーは100%の力で走ることはできないが、代打では出場可能と説明。試合後には「もしウィルソンをカステヤノスの代走に出す場合、その後にベイダーが代打で出場したら、彼(ベイダー)の代わりとなる走者がいなくなるし、外野手が不足してしまう」と説明していた。

 同点の走者か、逆転の走者かどちらに代走を送るかという場面。カステヤノスの三塁アウトがギリギリの場面だっただけに、結果的には試合の明暗を左右する采配となった。

(Full-Count編集部)

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