山本由伸の“炎上”は正捕手スミスのせい? 球界最低「-18」…LAメディア疑問「偶然ではない」

スミスのフレーミング指標は直近2年間でMLB最低
【MLB】フィリーズ 8ー2 ドジャース(日本時間9日・ロサンゼルス)
ドジャースは8日(日本時間9日)、フィリーズとの地区シリーズ第3戦に2-8で逆転負けを喫した。エースの山本由伸投手が4.0回3失点でまさかの降板。打線も振るわなかった。一方でLA専門メディアは、敗戦の責任がスタメン捕手のウィル・スミスにあるのでは、と指摘している。
山本は3回まで無安打投球だったが、4回先頭のシュワーバーに2ボールから投じた96.4マイル(約155キロ)のフォーシームを完璧に捉えられ、飛距離455フィート(約138.7メートル)の同点弾を浴びた。その後も2本の安打などで2失点。続投した5回は先頭から連打を許し、ここで降板。4回0/3、67球を投げて6安打2奪三振3失点だった。
その後、7回から登板したクレイトン・カーショー投手も2回5失点と調子が上がらず、投手陣は8失点を喫した。ここ2戦は大人しかったフィリーズの上位打線が完全にお目覚めした形となり、第4戦の行方も注目される。そんな中でドジャース専門サイト「ドジャー・ブルー」のブレイク・ウィリアムズ記者は、この日から先発マスクを被ったスミスの配球に疑問符を投げかけた。
「ウィル・スミスが捕手で、もしあなたがフィリーズの選手で2ストライクに追い込まれたら……速球が投じられることがほぼ確約されている」とウィリアムズ記者。「ロートベットが捕手を務めたり、投手がリードする試合の方投手陣が随分と好投するのは偶然ではない。フレーミングの側面もある。スミス(のフレーミング)は球界で最低だ」と厳しく指摘した。
実際にスミスの配球が悪かったどうかは判断が分かれるところだが、MLB公式の「スタットキャスト」によると、スミスのフレーミング指標は今季「-10」で捕手57人中ワースト2位の56位。直近2年間では「-18」でメジャーワーストに沈んでいる。際どいボールをストライクに、逆にストライクをストライクとしっかり判定させる技術において、スミスが苦戦していることは間違いない。
(Full-Count編集部)