村上宗隆は「メジャーで高評価」 井口資仁氏が語る成功の秘訣…米では「毎日が記念日」

ヤクルト・村上宗隆【写真:小林靖】
ヤクルト・村上宗隆【写真:小林靖】

日本選手がメジャーで成功するための要素

 日米通算2254安打を誇る井口資仁氏が、ポッドキャスト番組「Full-Count LABー探求のカケラー」に出演し、日本人選手がメジャーで成功するために欠かせぬ要素を語った。ホワイトソックス、フィリーズで世界一を経験したレジェンドは「毎日が記念日だった」と笑顔。その発言の真意とは――。

「日本人のトッププレーヤーはメジャーに行っても必ず通用すると思うんです」

 潜在能力の高さは問題ないと断言する。その上で成功の鍵となるのが環境への適応だという。「1人になると、どうしても考えることが多くなるんですけど、会話する選手を見つけたり、家族と一緒に(米国へ)行って心配なく野球に打ち込めたりとか。移動、食事あたり(の不安)がクリアになると、集中して実力を発揮できるんじゃないかと。発揮できなかった選手は(要因は)環境だけだったと思うんです」。

 井口氏自身、メジャー挑戦1年目の2005年の最初のキャンプでは「思うようにならなかったりとか、(周囲が)時間にルーズだったりということに対してすごいイライラしていた」と振り返る。しかし「アメリカはイレギュラーが当たり前だと自分の考え方を変えてからは、もう楽しくてしょうがなかったですね」。充実した日々へと一転した。

「毎日が記念日でした。今日はランディ・ジョンソンから打ったとか、カート・シリングから打ったとか。夜は日本の記者さんと美味しいご飯を食べに行って、嫌なことが全然なかったです」

 憧れのメジャーの舞台を満喫した。「相手の練習も見て、やっぱりバーリー・ボンズのバッティングがすごいな、とか。楽しんでワクワクしながら野球をやっていましたね」。ストレスのない生活がいいパフォーマンスを生み、1年目ながら正二塁手として88年ぶりの世界一に貢献した。

Full-Count LABに出演した井口資仁氏【写真:編集部】
Full-Count LABに出演した井口資仁氏【写真:編集部】

メジャーが注目している燕・村上のスキル

 このオフ、NPBからメジャーに挑戦する選手も出てくると予想される。井口氏はヤクルト・村上宗隆内野手の名前を挙げ「日本で3冠王を取りましたし、メジャーでも(村上の)打球スピードという部分に非常に興味を持ってるみたいで、かなりの高評価。楽しみですね」。

 井口氏は実力だけでなく環境への適応力と前向きなマインドセットが不可欠であることを、自身の経験で証明した。メジャーで2度の世界一を味わったレジェンドからの“金言”だった。

【実際の音声】「かなりの高評価」 井口資仁氏が明かす燕・村上の米評価…成功への鍵

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