北米独立リーグ4連覇の強豪が日本トライアウト実施 元鷹・グラシアルらも在籍

フロンティアリーグ所属のキャピタルズが東京近郊で開催
北米独立リーグのフロンティアリーグに加盟するケベック・キャピタルズが10月30、31日の2日間、東京近郊で18歳以上の野球経験者を対象に「ジャパントライアウト」を開催する。今年1月に続く2度目の実施。リーグ4連覇中のキャピタルズは、なぜ日本を開催場所として選ぶのか。
1999年に創設されたキャピタルズは、2019年まで所属したカンナムリーグで7度の優勝を経験。リーグの吸収合併に伴い、2020年からフロンティアリーグ所属(今季は16チームが活動)となった。2022年から今季も含めリーグ4連覇を達成する強豪で、元ドジャースのエリック・ガニエ投手、元ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手らがプレーしたことでも知られる。
また、フロンティアリーグは2020年からMLB機構と業務提携を結ぶ「MLBパートナーリーグ」となった。ピッチクロックの試験的導入、現在ではAI審判、マウンドの位置変更など新たな試みを検証する場として機能し、MLB球団との契約を勝ち取った選手も少なくない。
ジャパントライアウト開催に携わるOVERSEAS代表の野口貴弘氏は、海外でプレーする日本人選手が増えている近年の傾向を踏まえ、「日本人選手が海外でプレーする上でのあらゆる選択肢の中の1つにしてもらいたい。野球をツールとして海外に行って、良い経験、上手くいかなった経験、色々なことがあると思うが、その経験を通して人生を豊かにしてもらえたら嬉しい」と説明。キャピタルズも日本マーケットに興味を持っており、球団社長のチャールズ・デメル氏が自らトライアウトを視察予定であることからも、期待の大きさがうかがえる。
今年1月に実施した第1回トライアウトでは、カナダのクラブチームでプレーした櫻井政利投手、伊藤龍介投手(元茨城アストロプラネッツ)が合格した。今季はこの2人に加え、元広島の内間拓馬投手、元オーストラリアン・ベースボールリーグの小東良投手がキャピタルズでプレーし、優勝の原動力となった。
シーズン終了直後の10月は、引退・戦力外通告などで球団を離れる選手もいれば、NPBドラフト会議で指名を受けてプロ入りのチャンスを掴む選手もいる。次の一歩をどう踏み出すか。岐路に立つ選手にとって、トライアウト受験もまた、1つの選択肢となりそうだ。
【キャピタルズ・トライアウト公式サイト】
https://ovssports073.my.canva.site/capitalestryoutjpn
(Full-Count編集部)