大谷翔平を避けても待つ“悲劇” 判明したベッツの「.526」…米敏腕記者「遅かれ早かれ」

大谷を申告敬遠した結果、押し出し四球に
ドジャースは9日(日本時間10日)にフィリーズとの地区シリーズ第4戦を制し、リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。大谷翔平投手は申告敬遠される場面が多い中、後を打つムーキー・ベッツ内野手の存在感にあらためて注目が集まっている。
同日のフィリーズ戦でも1点をリードされたドジャースは7回2死二、三塁の場面で大谷に打席が回るも、勝負を避けられ申告敬遠に。満塁で打席が回ったベッツは押し出し四球を選び、ドジャースは同点に追いついた。試合は延長11回にフィリーズの悪送球でドジャースがサヨナラ勝ちし、地区シリーズを突破した。
米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」はこの場面について「フィリーズにとっては不運なことに、オオタニの次の打順はベッツだった。彼もまた超一流の打者で、前の打者が敬遠されたときは特に打撃内容が良い」と言及。「あの試合で最も思い出に残る彼の打席はバットを振らなかった打席だろう」とベッツの貢献度の高さを評価した。
全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は自身のX(旧ツイッター)で「ムーキー・ベッツは彼との勝負を選んで前の打者が敬遠されたことが通算で23度ある。デビッド・オルティーズの時に2度、そして昨日を含めショウヘイ・オオタニの時に21度。遅かれ早かれ、他チームは彼が勝負強いことを学ぶだろう」と指摘した。
ナイチンゲール記者が示したデータによると、敬遠を受けた後のベッツ打撃成績は19打数10安打、打率.526。5二塁打、1本塁打、3四球、1犠飛と結果を出しており、18打点をマークしていた。大谷はポストシーズンでは打率.148、OPS.603とまだ本調子ではないが、ベッツは打率.385、OPS1.006とレギュラーシーズン終盤からの好調を維持する。13日(同14日)から始まるリーグ優勝決定シリーズでも安易に大谷を歩かせてベッツで勝負に出ると、相手チームには手痛いダメージを受ける羽目になるかもしれない。
(Full-Count編集部)