佐々木朗希が投じた世界で“2人だけ”の魔球 米識者もぼう然「馬鹿げている」

PS4登板…2セーブ&5回1/3を無失点の好成績
ドジャースは9日(日本時間10日)、本拠地で行われたフィリーズとの地区シリーズ第4戦にサヨナラ勝利を収め、シリーズ成績3勝1敗としてリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。勝利の立役者となったのが、8回から登板した佐々木朗希投手。中でも、米識者が驚愕せざる得なかった“魔球”が反響を呼んでいる。
佐々木は1-1の同点となった8回からマウンドに上がった。シュワーバーから始まる上位打線を3者凡退に抑えると、9回も続投。リアルミュートを100.2マイル(約161.2キロ)のフォーシームで空振り三振に抑えるなど、またも3人で封じた。延長10回のマウンドに上がり、ここでも3者凡退。3イニングで36球を投げ1人の走者も出さなかった。チームは延長11回の末に勝利を飾った。
「ピッチングニンジャ」の愛称で知られる米国の投球分析家ロブ・フリードマン氏は自身のX(旧ツイッター)を更新。「馬鹿げてる88.4マイルのスプリット/フォーク」として取り上げたのが、8回にケプラーと対戦した打席だった。まるで生き物のように動く驚異的なスプリット。同氏は「回転数はたったの427回転/分。計測を始めた2008年以降、これよりも速く、回転数の低いスプリットかフォークを投げたのは1人だけ……それはアロルディス・チャップマンだ」とした。
チャップマンといえば、誰もが知る世界最速投手。通算367セーブを誇り、37歳の今季も67登板で防御率1.17と圧倒的な成績を残した。“守護神”として躍動を続ける佐々木も、怪物の領域に足を踏み入れたということだろうか。