佐々木朗希の球は「スプリットではない」 元ヤ軍右腕が称賛した「643」…球界屈指のワケ

ドジャース・佐々木朗希【写真:荒川祐史】
ドジャース・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

MLB公式が佐々木の投球を徹底分析

 ドジャースの佐々木朗希投手が、MLB公式YouTubeチャンネルで高い評価を受けた。元ヤンキースやメッツでプレーした救援右腕アダム・オッタビーノ氏が、10日(日本時間11日)に投稿された番組内で佐々木のボールを徹底分析。「これは宇宙人の投球です」と驚きをあらわにした。

 同チャンネルは「アダム・オッタビーノがポストシーズンの出来事を全て解説」との見出しで動画を投稿。同氏は「ロウキ・ササキの36球を全て振り返りましょう」とフィリーズとの地区シリーズ第4戦で、8回から3イニングを完全投球で抑えた佐々木の好投を分析。「最大の修正点はメカニックです。(それによって)ストライク率が増えました」と着目した。

 特に注目したのはフォークボールの回転数の低さだった。「(ハーパーの打席で投じたスプリットの回転数は)僅か643回転/分です。混乱しないでください。スプリットではないです。800回転/分を切っているので、これはフォークです」と定義。「スペシャルと言われる所以です」と言い切っている。しかも「(フォークは)通常87、88マイルではなく、82、83マイル。だから、(もっと正確に言うと)パワーフォークなんです」。「インクレディブル」と、大絶賛した。

 さらに「軌道が不規則です。カット、スライド気味だったりしますが、常に落差は大きいんです。打者目線で言えば、目元を狂わされる球なんです」と表現。「時にナックルボールのような変化をしています」と、その独特な特徴を強調した。

 ガーディアンズのケード・スミス投手やメッツの千賀滉大投手の名前を挙げ「コウダイ・センガ(メッツ)のお化けフォークに少し似ているでしょうか。唯一無二とも言える投球です。球速があって、回転数が少ないので、(打者は)捉えることがとても難しいです」と説明した。

 驚愕する特徴を 羅列したところで「ほぼ誰も持っていない球」と評価。「球速があって、回転数が少ないので、(打者は)捉えることがとても難しいです」と語った。制球が難しいながらも操っていることに「これは宇宙人の投球です」と、惜しみない称賛を送り続けていた。

(Full-Count編集部)

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