“打てない”大谷翔平が放つ存在感 ベッツの押し出し直後…米実況も強調「利益をもたらす」

フィリーズとの地区S第4戦でもあった申告敬遠→ベッツ押し出し
【MLB】ドジャース 2ー1 ブルワーズ(日本時間14日・ミルウォーキー)
ドジャース・大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、敵地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦に「1番・指名打者」で先発出場。2打数無安打ながらも1四球、2度の申告敬遠で出塁した。9回の敬遠後は貴重な追加点をもたらすと、米実況でも大谷のもたらす“効果”に注目している。
大谷はフィリーズとの地区シリーズでは18打数1安打の打率.056と苦戦。デーブ・ロバーツ監督から苦言を呈される場面もあった。カードが変わっての初戦、第1打席は四球、第2打席は左飛、5回1死二塁の第3打席は申告敬遠となった。第4打席は一ゴロで直近20打数1安打まで下降。それでも9回は2度目の申告敬遠となった。
続くムーキー・ベッツ内野手が守護神ウリーベから押し出し四球を選び、貴重な追加点を手にした。その裏に1点を返されたことを踏まえれば、あまりに大きな点だった。そして、やはり大谷の出塁もカギを握った。
ベッツの押し出し後、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のドジャース番ファビアン・アルダヤ記者は自身のX(旧ツイッター)を更新し、「2試合連続で、相手の監督がショウヘイ・オオタニを敬遠して満塁策を取った。いずれの場面でも、続くムーキー・ベッツが四球を選んだ」と言えば、米放送局「TBS」でも「オオタニの存在感がいつもこのように利益をもたらします。ついこの間、第4戦で見たばかりです」と指摘した。
ドジャースとフィリーズが戦った地区シリーズ。第4戦は7回に先制を許したが、その裏に2死二、三塁と好機で大谷に打席が回った。守護神のデュランは申告敬遠するもベッツに四球を与えて同点となった。なかなかヒットは生まれていないが、今季もMVP最有力候補に挙げられている偉才の存在感は大舞台でも群を抜いている。
(Full-Count編集部)