大谷翔平の起用法めぐり賛否真っ二つ「信じがたい」 指揮官の説明に球界OB疑問

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

ド軍の判断をピラー氏は肯定、クラッツ氏は疑問視

 ドジャースの大谷翔平投手がブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズで第1、2戦の先発から外れた判断について、議論が巻き起こっている。米番組に出演した2人の球界OBも意見が真っ二つに分かれた。

 デーブ・ロバーツ監督は当初、大谷を第1戦、第2戦で先発させる意向を示していたが、第1戦はブレイク・スネル投手、第2戦は山本由伸両投手がそれぞれ先発することになった。大谷は13日(同14日)から敵地で行われる第1戦、第2戦は打者に専念する。

 米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」で、元ブルージェイズなどで外野手としてプレーしたケビン・ピラー氏は、登板回避は「理にかなうやり方」とし、打撃に専念させる方針を支持。「全てのチームは異なるロースターの組み方をする。ドジャースの投手陣は豊富なので、贅沢な組み方ができる。(第1、2戦にスネル、山本は)彼らにとって理にかなうやり方なんだ」と語り、強力な投手陣がいるからこその判断だと評価した。

 さらに「ショウヘイは打線で最も勝利に貢献する打者」と打者としての大谷の役割を強調。「多少でも(投球の)ストレスを取り除いて、打撃に専念させることが出来ればいい。正真正銘のエースが2人いるうえに、彼の前に起用してもいいグラスノーも入れたら3人とも言えるかもしれない」と述べ、登板順の柔軟な調整を肯定した。

 一方で、フィリーズなどで捕手としてプレーした番組の司会のエリック・クラッツ氏は、大谷の地区シリーズでの力投を理由にロバーツ監督の判断に懐疑的な姿勢を見せた。「(大谷は)フィリーズがリードを奪えなかった唯一の(先発)投手だ。打撃が理由でなければ、投げないのは何故だ? 投打で最高の選手を起用したくないのか? デーブ・ロバーツの打撃のせいではないという言い分は信じがたい」と語った。

 さらにクラッツ氏は「ポストシーズンでこれほど体力を消費したことが今までないからだ。投手はポストシーズンで登板すると、(疲労度が)違うと言う。思ったほど回復していないのかもしれない」と指摘。「(最大)7戦のシリーズなので、スネルとヤマモトが(シリーズ)2巡目できる可能性が最も高いと思ったんだろう」と分析した。

(Full-Count編集部)

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