山本由伸をカーショー称賛「本当すごい」 変幻自在の111球「全部打つのは無理」

カーショー「ただただいいピッチングだった」
【MLB】ドジャース 5ー1 ブルワーズ(日本時間15日・ミルウォーキー)
ドジャースの山本由伸投手は14日(日本時間15日)、ブルワーズとのリーグ優勝シリーズ第2戦でポストシーズン日本人初の完投勝利を挙げた。クレイトン・カーショー投手は「今日のヤマモトの投球は本当にすごいと思った。ただただ、いいピッチングだった」と称賛した。
初回、チュリオに先頭打者弾を浴びたものの、その後はチャンスも作らせず。5回1死一塁から14者連続アウトで試合を締めた。9回111球(ストライク81球)を投げて3安打1失点。6奪三振1四球と安定感抜群の内容だった。カーショーは「どんなゾーンにも複数の球種を自在に投げていた。打者からすれば、あれだけ多くの球種を全部カバーするのは不可能だ。スプリット、カーブ、シンカー、カッター、フォーシーム。全部を打つなんて無理だ」と賛辞の言葉を並べた。
前回8日(同9日)のフィリーズとの地区シリーズ第3戦では5回途中6安打3失点で黒星を喫した。きっちり修正する投球に、カーショーは「球質も素晴らしいし、試合を通してそのレベルを維持して、コマンド(制球)も落ちない。どのイニングでもコーナーを外さない。だからこそ、あの結果なんだ」と力説していた。
13日(同14日)の第1戦では左腕スネルが8回1安打無失点。先発投手が仕事を果たして2連勝を飾った。「オオタニを含めた3人の先発人は本当に信じられない。どれだけエースがチームにいるのか?」と問いかけられ、「全員だ、全員が素晴らしい。でも僕たちはそれをわかっていた。驚きではない。みんな健康になってから、ずっとあのレベルの投球を続けている。だから驚きというより、ただただすごいなと思うだけだ」。通算223勝を誇るレジェンド左腕も感心しきりだった。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)