山本由伸に「打ちのめされた」 敵将は脱帽…見分け不能のスプリットに驚嘆「速球のように」

ドジャースでは2004年のホセ・リマ以来のPS完投
【MLB】ドジャース 5ー1 ブルワーズ(日本時間15日・ミルウォーキー)
ドジャース・山本由伸投手は14日(日本時間15日)、敵地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦に先発登板し、9回3安打1失点7奪三振で完投勝利を挙げた。試合後、ブルワーズのパット・マーフィー監督は「ここ1年の中で、(他の試合とは)比べ物にならないくらい(ボールを)振らされた」と脱帽した。
前日はブレイク・スネル投手の前に8回103球を投げて1安打無失点、無四球10奪三振と完璧に封じられた。本拠地での連敗を避けたいところで、初回先頭のチョウリオが山本の初球96.9マイル(約155.9キロ)のフォーシームを捉え、いきなり先取点をもたらした。しかし、以降は山本の前に封じられた。
マーフィー監督は開口一番、「彼らはともに素晴らしかった。ここ1年の中で、(他の試合とは)比べ物にならないくらい(ボールを)振らされた」と2人の投球を称えるしかなかった。「我々はボール球を振らないことに関しては、球界一だった。我々の中の最悪な部分を引き出された」と、しぶとさが持ち味の打線の強みを消されたことに頭を抱えた。
中でも山本に関しては「彼のスプリットは速球のように見える」と、ベンチから見ても驚異的な軌道だったようだ。「同じトンネルから出てきて、全く同じに見えます。彼は非の打ちどころのないフォームなので、ボールが速球として現れ、そして落ちるというミスが少ないです」とマーフィー監督は驚きの言葉を続けた。
「この2日間、我々は打ちのめされた」――66歳の名将の心からの言葉だった。
(Full-Count編集部)