山本由伸から“脱出不能”の地獄 ブ軍指揮官お手上げ「私たちは穴に落ちた」

ドジャース・山本由伸【写真:ロイター】
ドジャース・山本由伸【写真:ロイター】

2試合で計5安打と打線沈黙

 敵将も独特な表現で実力を認めた。14日(日本時間15日)に行われたリーグ優勝決定シリーズ第2戦で9回1安打の完投勝利を果たしたドジャースの山本由伸投手に対し、ブルワーズのパット・マーフィー監督は敗れた翌日の15日(同16日)、その快投を「私たちは穴に落ちた」と独特な表現で振り返った。

 山本は初回、先頭のチョウリオに初球96.9マイル(約155.9キロ)のフォーシームを本塁打にされる立ち上がりとなったが、以降はテンポよく打者を打ち取り、スコアボードにゼロを並べた。気づけば9回に入り、最後はボーンを三振に仕留めた。9回111球を投げて3安打1失点1四球、7奪三振だった。レギュラーシーズンを含めてメジャー移籍後は初の完投となった。

 マーフィー監督は15日(同16日)の会見で、山本に3安打と封じられたチームの雰囲気を問われると「人間は誰だって(上手くいかなければ)自信を失ったり、疑いを抱き始める。狙いを明確にすること。そして、遂行できるよう、プロセスを正確に理解すること」とかばった。続けて「それが、スプリットが速球のように見えて(実際には)落ちてくるヤマモトのような投手が相手でもだ。速球はホップしてくる。難しいことだよ」と述べ、山本攻略の難しさを強調した。

 さらに「彼ら(山本、スネル)がどれだけいい投球したか、私は称賛しきれていないと思う。(彼らのせいで)私たちは穴に落ちた。しかも、人々は脱出できない穴ってね」と話し、好投手を前に2連敗で苦しい状況にあることを認めた。「今は不満を言ったり、立ち止まって説明する時ではない。やってやる時だ」と語り、敵地に移って戦う16日(同17日)の第3戦へ気を引き締めていた。

(Full-Count編集部)

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