大谷翔平の“異例の練習”は「重要なこと」 不振から脱却へ…ロバーツ監督も評価

試合前取材に応じたドジャースのデーブロバーツ監督【写真:小谷真弥】
試合前取材に応じたドジャースのデーブロバーツ監督【写真:小谷真弥】

前日に異例の屋外フリーを行った大谷

【MLB】ドジャース ー ブルワーズ(日本時間17日・ロサンゼルス)

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が16日(日本時間17日)、本拠地で行われるブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦前に取材に応じた。大谷翔平投手について言及。前日の屋外フリー打撃について「素晴らしく思えたよ。私としては気に入っている」と語った。

 大谷はプレーオフでは打撃で結果を出せていない。8試合に出場して打率.147、2本塁打、6打点。1盗塁、OPS.599となっている。前日15日(同16日)の練習前には会見を行い「しっかりとした打席を送れるように、打席のクオリティを高めていくっていうのがまず最初にやるべきことかなとは思っています」と語っていた。

 会見後には異例の屋外フリー打撃を行った。指揮官はこの行動について「色々変えてみたりというか、フィールドに出て打球の軌道を確認することも、また重要なことだ」と評価。「(チームにも)笑顔があったし、楽しめたと思う。だから、あれはいいことだと私は思っている」と語った。

 フリーでは32スイング14本のアーチをかけた。ドジャースタジアムの右翼屋根裏に飛び込む推定150メートルの特大弾を放つ場面もあった。クレイトン・カーショー投手、フレディ・フリーマン内野手ら見守った。指揮官は「打球の軌道だったりとか、バックスピンがかかったり、屋根のところが落下地点だったり、そういうものは間違いなく、悪いはずがない」と振り返った。

 さらに「ショウヘイはフィールドで打撃練習を実際決してやらないタイプだ。(室内ケージでの打撃練習は)ケージがある影響で、より集中できるし、よりライナーを打つ気持ちが出るもの。そう言う点で、私は(普段大谷がフィールドでBPを行わないことを)理解している。彼がルーティンを変えたことを、私は評価している。彼の登場曲もかかっていたね」と笑顔を見せた。

 プレーオフは1試合1試合が勝負。「ポストシーズンはストリートファイトのようなものだ。もしこれがレギュラーシーズンの話で、8~9試合のような小さいサンプルなら、彼はフィールドで行なわなかっただろう。ポストシーズンでの出来事で、切迫感があるからこそ、彼はアジャストする必要性を感じたのだろうし、自分でアジャストしたいと思ったのだろう。そのアジャストのための行動が、フィールドで打つということだった。それは素晴らしいことだと思う」と語った。

(Full-Count編集部)

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