ド軍敗戦後…強豪フィリーズが解体へ? 150億円主砲にトレード説浮上…シュワーバーらFAに

カステヤノスの5年1億ドル契約は来季が最終年…今季WARは-1.0
大解体が起こるかもしれない。2年連続でナ・リーグ東地区を制し、勝率リーグ2位を誇ったフィリーズだったが、ドジャースとの地区シリーズに1勝3敗で敗退。“早すぎる”オフを過ごしている。主力選手がFAになるだけでなく、契約を残している大砲ニック・カステヤノス外野手にはトレードの噂も出始めている。
デーブ・ドンブロウスキー球団社長は16日(日本時間17日)、本拠地シチズンズバンク・パークにてシーズン総括とオフの展望についての記者会見を行った。このオフ、最大の焦点になっているのが56本塁打&132打点の2冠になったカイル・シュワバー外野手と正捕手JT・リアルミュートの去就。ともにFAとなり、他にも途中加入したハリソン・ベイダー外野手、レンジャー・スアレス投手もFAとなっている。
この日、ドンブロウスキー球団社長は若手とベテランの融合を説いた。外野の再編を挙げる中、「契約下にある特定の選手についてはコメントできない」と口を閉じたのがカステヤノスについて質問された時だった。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のフィリーズ番マット・ゲルブ記者は「他の選手については34分も語っていたのに」とし、カステヤノスが「関係者によると、彼はトレードまたは放出の対象になっている」と伝えている。
33歳のカステヤノスは5年1億ドル(約150億円)の契約で2022年からフィリーズに加わった。しかし今季は147試合で打率.250、17本塁打、OPS.694にとどまり、元々苦手だった守備も相まって勝利貢献度WARは-1.0と惨憺たる数字だった。契約は来季まで残っているものの、ドンブロウスキー球団社長は若手の出番を増やす可能性を示唆しており、攻守に厳しいカステヤノスの立場が厳しくなっているようだ。
メジャーでは契約を残したまま選手をDFA(40人枠ロースターを外す措置)やリリースすることも少なくない。もちろんカステヤノスの去就に関してはまだ不明であるものの、フィリーズはこのオフ、大きな転換期を迎えることになるのは間違いない。
(Full-Count編集部)