大谷翔平だけは「嫌いになれない」 “ド軍アンチ”も好感…米ファン感動の一幕「世界で最も素敵」

今PSは打率.158、2本塁打、OPS.641と“不振”
【MLB】ドジャース 3ー1 ブルワーズ(日本時間17日・ロサンゼルス)
人間性が滲み出た行動だった。ドジャース・大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦に「1番・指名打者」で先発出場。初回に三塁打を放つなど4打数1安打1得点だった。試合中に見せたタイムアウトに米識者も注目。米ファンの心も掴んだようだ。
大谷は初回に左腕アシュビーから三塁打を放ち、続くベッツの二塁打で先制のホームを踏んだ。2打席目以降は怪物右腕ミジオロウスキーと対戦。2回2死一塁は二ゴロ、5回2死の場面だった。初球カーブをファウル、2球目の100.9マイル(約162.3キロ)フォーシームにバットが空を切り、打席を外した。
すると、小声で言ったタイムが聞き取られなかったのか、球審の方に向かっていたずらな笑顔を見せながら「タイム」と伝えた。両手をちょこんと上げるかわいらしい場面だった。この様子を「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏が自身のX(旧ツイッター)に「最もフレンドリーなタイムアウト」として紹介すると、米ファンも笑顔になった。
「彼は不調の時でさえも、世界で最も素晴らしい人間」「俺はドジャースが嫌いだが、この男だけは嫌いになれない」「ショウヘイは本当に一流の人間」「本当にキュート」「オオタニは何て愛らしいの」などと、大谷の人間性が垣間見える瞬間に興奮したようだ。
この打席は三振を喫し、2点リードの7回も左腕ケーニッグにも空振り三振となった。今季のポストシーズンは38打数6安打の打率.158、2本塁打、OPS.641とまだ本調子ではないものの、それでも変わらぬ“流儀”を見せている。