ド軍、大谷劇場でWS進出決定 1試合3HR&7回途中10K無失点で2勝目…朗希が胴上げ投手

史上初の投手先頭打者弾&場外4号&松井秀喜超え5号
【MLB】ドジャース 5ー1 ブルワーズ(日本時間18日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦に「1番・投手」で投打同時出場した。7回途中10奪三振2安打無失点に抑え、ポストシーズン2勝目。バットではポストシーズン史上11人目の1試合3本塁打の大暴れを見せた。チームは4連勝で2年連続26度目のリーグ優勝。2年連続のワールドシリーズ進出を決めた。
まさに大谷劇場だった。初回、先頭・チュラングへ四球を与えたが、続くチュウリオから3者連続三振。2、3回と3者凡退に抑えた。4回に先頭・チュウリオに左翼線へエンタイトル二塁打を許したが、後続を3人で仕留めた。
5回、6回と3者凡退に抑えた。7回は四球、安打で無死一、二塁としたところで降板。6回0/3で100球(ストライク66球)を投げて2安打無失点。10奪三振、3四球と試合を支配した。降板時には満員で埋まったファンは総立ち。大歓声を一身に受けた。
不振だったバットも目覚めた。初回先頭、左腕キンタナの内角スラーブを完璧に捉え、右翼スタンド上段に飛び込む先頭打者弾。9試合ぶりのポストシーズン3号だ。打球速度116.5マイル(約187.5キロ)、飛距離446フィート(約135.9メートル)、角度25度。打った瞬間の豪快アーチとなった。
記録づくめの一発だった。レギュラーシーズン、ポストシーズンを通じて投手先頭打者弾は史上初の快挙。ドジャース投手のPS本塁打も初めてで、メジャーでは2018年リーグ優勝決定シリーズ第1戦でブランドン・ウッドラフ(ブルワーズ)が放って以来7年ぶりだ。PS1シーズンで2本の先頭打者弾はメジャー最多タイだ。
4回2死では1試合2発となる4号ソロを右中間場外へ運んだ。フリーマンらチームメートが頭を抱える特大アーチ。打球速度116.9マイル(約188.1キロ)、飛距離469フィート(約142.9メートル)、角度33度だった。
7回1死でもバックスクリーン左へ5号ソロ。ポストシーズン1試合3発は史上11人目。2021年クリス・テイラー(ドジャース)がリーグ優勝決定シリーズ第5戦で記録して以来4年ぶりだ。ポストシーズンで1番打者が3本塁打を放つのは1978年ジョージ・ブレット以来、史上2人目の快挙。ポストシーズン5本塁打は2009年松井秀喜を超えて日本人最多だ。
打線も初回にエドマンの中前適時打で追加点。テオスカー・ヘルナンデスの一ゴロの間に3点目を奪った。投げてはべシア、トライネン、バンダとつなぎ、9回は佐々木朗希が4セーブ目で締めた。今世紀初の世界一連覇をかけたワールドシリーズではブルージェイズかマリナーズの勝者と対戦。24日(同25日)に開幕する。
(Full-Count編集部)