大谷翔平、史上11人目の1試合3発 松井氏超えの特大5号&7回途中無失点…本拠地大喝采

これまで最多は2009年に松井秀喜氏が放った4本塁打
【MLB】ドジャース ー ブルワーズ(日本時間18日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、本拠地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦に「1番・投手兼指名打者」で出場。第1打席で9試合ぶりとなるポストシーズン3号ソロを放つと、第3打席でも4号ソロを場外まで運んだ。勢いは止まらず第4打席でも5号が飛び出した。ポストシーズン1試合3発は史上11人目となった。
MVPコールが響く中での一発に球場は騒然となった。7回1死で迎えた第4打席はメギルが投じた4球目の内角フォーシームを左中間席まで運んだ。打球速度113.6マイル(約182.8キロ)、飛距離427フィート(約130.2メートル)、角度26で、しばらく観客は立ち上がったままの光景となった。
これまでポストシーズンでは、2009年にヤンキースの松井秀喜がマークした4本塁打が日本人選手で単年の最多記録だったが、それを更新する5本塁打となった。不振に苦しんできたポストシーズンでは自身初の“二刀流弾”で、完全復活を印象づけた。
初回のマウンドで3者連続三振を奪った直後の第1打席は、フルカウントからキンタナの6球目のスラーブを右翼最上段まで運び、確信歩きを見せた。打球速度116.5マイル(約187.5キロ)、飛距離446フィート(約135.9メートル)、角度25度の特大弾だった。投手で先頭打者弾を放ったのはレギュラーシーズン、ポストシーズンを通じ初の快挙だった。
第2打席は四球だった。4回2死で迎えた第3打席はパトリックが投じた5球目のゾーンから内角に外れたカットボールを軽々と右翼席場外まで運んだ。打球速度116.9マイル(約188.1キロ)、飛距離469フィート(約142.9メートル)、角度33度の一発に本拠地は騒然となった。投手としても7回途中まで10奪三振2安打無失点の好投を披露し、規格外の二刀流を見せつけた。
ポストシーズンでの本塁打はワイルドカードシリーズの初戦となった9月30日(同10月1日)のレッズ戦で2発をマークして以来、9試合ぶり。レッズとのワイルドカードシリーズでは9打数3安打の打率.333、2本塁打と好発進だったが、フィリーズとの地区シリーズでは18打数1安打の打率.056、本塁打なしに終わった。
ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズでは14日(同15日)の第2戦で4試合ぶりの安打を放つと、15日(同16日)の練習では珍しく屋外フリー打撃を行い、32スイング14本の柵越え。ドジャースタジアムの右翼屋根裏に飛び込む推定150メートルの特大弾を放つ場面もあった。本拠地に戻った16日(同17日)の第3戦では初回に右翼線三塁打を放って先制に貢献し、復調の兆しを見せていた。
打者として3本塁打、投手としては10奪三振で、これまでの打撃不振を払拭するような大活躍。ドジャースは勝てば2年連続のワールドシリーズ進出が決まる。